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2014/12/20

「治む力は強さだいのい」~花組芝居『夢邪想』

昨日、2回目観劇の『夢邪想』でした。
加納幸和さん演じる姉神(麝香)の「治む力は強さだいのい」という台詞(と、加納さんの目線と表情)が何故だかぐさっと胸に響いてきました。
上記の台詞は妹神(八代進一さん)に「姉さま、似てきたのい 兄さまに……神門さまに……」という台詞への答えなんですが、集団を率いることの決意と自覚、の中に自分がそうなってしまったことへの悲しみの色がまじる。

男同士が殺し合う世界へのアンチテーゼでもある、女だけの森。でも、単純に「男性思考vs女性思考」という構図に収まるものでもないんだな、ということを改めて感じます。
「悪魔子」とよばれる末妹神(植本潤さん)に対する差別意識を含め、生み、育てる「母性」という一般的なイメージとは反対の残酷さも内包している。
だからこそ、純粋に人を愛する凪依や杉渓、薄葉の思いが際立って見えるわけで。

加納さんがパンフレットのインタビューでおっしゃってた「女だろうが、男だろうが、どっちでもいいんだと思う瞬間がある」というのはこの台詞のことなのかな、とも思います。
でも「治む力は強さ」って台詞を説得力を持って言える人、なかなかいないですよねー。稀有だなあ。
うむ、奥深い。


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コメント

私も同じくその台詞にトップとしての覚悟せざるを得ないこと、非情にもならなければいけないつらさや悲しさを感じました。でもトップのあるべき姿は難しいですね。「正しいことを強さを持って実行できること」が理想ですが、なかなかそれが難しく、時として望まぬ方向への強さが顔をのぞかせることがあるから・・、などと考えてしまいました。

投稿: HS | 2014/12/22 22:05

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