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2013/10/26

東山義久さんが新たなダンスの可能性を問う『BOLERO』

東山義久さんが新たに立ち上げたENTARTAINMENT DANCE PERFORMANCE『BOLERO』。
昨日のマチネを拝見しました。
パンフレットの東山義久さんと構成・演出の宇治川まさのりさんの対談、そして、オモシィの東山さんインタビュー稽古場レポートを執筆させていただきました。

新しいダンスの可能性を発信したいという思いで東山さんが立ち上げた「BOLERO」。
ミルトンの叙事詩「PARADISE LOST」をモチーフに、最後はラヴェルの「ボレロ」に乗せて、輝く肉体による生命賛歌まで飛翔させるという息もつかせぬ1時間半。
身体が踊るとき、人間の魂も踊るんだなあ……と、非常にシンプルな気持ちが呼び覚まされます。

やはり、圧巻はボレロ。幸運にもラヴェルの「ボレロ」の振付シーンを稽古場で見せていただき、そのレポートを書かせていただいたのですが、そこにも書いたとおり、そのときの東山さんが本当にすごくて。人の振付をそのままなぞって踊るのでなく、東山さんの肉体を通すと、東山さん自身の生命力があふれだして、独自の世界が生まれるのですね。
(ツイッターにも書きましたが)そのとき一緒に見ていた編集さんが「ルジマートフを初めて見たときの感動を思い出した」と言ってましたが、それくらい、心震えるものでした。

実際、舞台で拝見した終幕の「ボレロ」、もちろん東山さんだけでなく、出演者の皆さん全員の躍動感が素晴らしかったです。
様々なタイプのダンスが繰り広げられるのですが、印象に残るのは、ゲストの平山素子さんの非常に独自の感性に彩られた振付による、平山さんと東山さんのデュエット。ANJU(安寿ミラ)さん振付のダンスは、もう、最初の指(!)の使い方から一目でヤンさん(安寿)とわかる~(笑)! 安寿さんによる男役のダンスに東山さんが挑戦しているのも面白い。見事な身体能力で超絶技巧のダンスを見せる長澤風海さん、最近はミュージカルの振付が多くて私が舞台で拝見するのは久しぶりの桜木涼介さんはアダム(「アダムとイブ」の)の透明感が新鮮。

今回の公演を拝見して、東山さんというパフォーマーの奥深さを改めて感じました。2階の1列目から拝見したのですが、最初の客席からの登場シーンで、東山さんの存在が客席の空気を波のように動かしているのがまさに俯瞰で見えました。
新しいことを立ち上げること、「ゼロを1にする」ということはリスクもあるし勇気も必要だけれど、それでも果敢に挑戦する東山さんの姿が、全知全能の神に戦いを挑むルシファーと重なって感じられます。


芝居ももちろんそうですが、特にダンスは劇場空間で共有してこそ魂の振動が伝わるもの。ぜひ、劇場で生で体感していただければと思います。
公演は10月27日まで、銀河劇場にて。

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