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2013/04/15

世田谷シルク『ブラック・サバンナ』

映画『ショコラ』にもちらっと出てきた話だけど、キリスト教的には「動物には魂はない」と考えられているとのことだ。世田谷シルク『ブラック・サバンナ』を見て、ふとそんなことを思い出した。

動物の命をいただいて、生きている私たち人間。日々の暮らしの中にある(普段は目をつぶって見ないようにしている)痛みを、地球規模にまでしなやかに広げて見せているのが世田谷シルク『ブラック・サバンナ』。
ダンスやムーブメントを交えながら、断片的に見えている話が徐々にはっきりとした輪郭を見せ始める。荒唐無稽なSF的な設定を交えながら(隕石落下で人類は滅亡し、限られた人たちがブラック・サバンナまで飛ばされていくという)、内容は不条理なものではなく非常にリアルで身近な感覚を呼び起こされるもので。私個人としては人類滅亡に関する壮大な視点のものよりも、たとえば動物愛護センターに勤める人の言葉であったり、自分が普段、多分心に感じていながらも蓋をして見ていない感情を呼び起こさせてくれる言葉の数々が胸に染みたかな。

世田谷シルクを拝見するのは久しぶりですが、作・演出・出演の堀川炎さんの透明でまっすぐな視線や感覚には惹かれるものを感じます。

ところどころに入る堀川さん振付(インスタレーション)の、独特の動きと空間をダイナミックに使った表現がとても魅力的。

(公演は昨日で終了)

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