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2013/01/23

繊細なラブストーリー~『光化門恋歌』観劇しました

明治座で行われている韓国ミュージカル『光化門恋歌』観劇しました(23日13時公演)。

韓国で国民的人気を誇るポップバラードの作曲家、イ・ヨンフンの曲で綴るミュージカルで、学生運動が盛んな時代を背景に、作曲家サンフンと歌手ヨジュ、そして後輩のヒョヌとの3人の恋物語を、現在と過去を往復しながら描く舞台です。
韓国人ならだれもが知るメロディで、これを聞くだけで盛り上がるというものだそうですが、私は聞くのは初めて。
でも、作品の作り手がイ・ヨンフン氏の曲に非常に共感をもって丁寧に作っているのが伝わってきました。

ストーリー的には王道の三角関係物ですが、心情描写が非常に細やか。どうしようもなく揺れ動く男女の気持ちが非常に切なくて、思わず涙してしまったところもありました。
今まで見てきた韓国ミュージカルは、割と大胆にとらえるタイプのものが多かったので今回の作品の繊細なアプローチは意外でもありましたが、演出家は誰だろう? と調べたら(明治座のホームページに演出家名が載ってないのはいただけません! 重要な情報なのでぜひ載せてほしい)、イ・ジナさん。そう、私がキム・ジェウクの『ヘドウィグ』を見てその演出力の素晴らしさに舌を巻いた、イ・ジナさんだったのでした(→イ・ジナさん演出の『ヘドウィグ』について書いたブログはコチラ

今回の公演はK-POPのアイドルと実力派ミュージカル俳優のコラボのキャスティングが目玉。私は特に『モーツァルト!』元祖コロラド大司教や『二都物語』シドニー・カートン役のユン・ヒョンリョルさんが見たかったので、今日の観劇にしました。今日はジヨン役のパク・ヒョンシクさん以外はミュージカル系の俳優さんのキャスティングの日だったようです。

過去のサンフン役、ヒョンリョルさんはコロレドのような迫力がある歌い上げが聞けない役だったのは残念だけれど、揺れ動く心情を歌声に丁寧に落とし込んでいた。後、表情がとても自然なのですね。本当にそう思ってる人にしか見えないくらい。1幕最後の方のソロがパワーがあり、とても素敵でした。
(余談ですが、ヒョンリョルさんにとって、この『光化門恋歌』がミュージカルで初めての韓国人の役だったのだそうで。そのあたりは、井上芳雄さんの初めての日本人役が『Triangle』みたいな感じで、韓国もの本もミュージカルといえば欧米の作品をすることが多い…ということなのでしょうね)


ヨジュ役のリサさんは二人の男性の間で揺れる女性役。どうしてこの人に二人の男性が惹かれるのか、それはその歌唱力にある……というほどの見事な歌声。場面毎に歌い方を変える中で、特に圧巻なのは1幕ラストの歌。ミュージカルでこんな声を出したのを聞いたのは……うーん、私が見た中では『アイーダ』初演のヘザー・ヘッドリーか、『WICKED』初演のイディナ・メンゼルか。それくらいしか思い浮かばないほどの迫力で本当にびっくりしました。
(この歌声で拍手喝采必至で、実際私は感動の大拍手をしていたのですが、あまりお客様の拍手が熱くないことにもびっくりした(汗)。私的には、『モーツァルト!』の1幕最後の『影から逃れて』に匹敵するような歌声だと思うんだけど、ちょっと不思議。観劇なれしてないお客様が多かったのでしょうか?)

リサさんは以前『エビータ』のタイトルロールを演じた方だそうですが、ヒョヌ役のイム・ビョングンさんは『エビータ』でチェを演じたとのこと。男らしさのある歌声を聞かせてくれました。ジヨン役のパク・ヒョンシクさんはZE:Aというグループの方。きらきらとした明るさを放っていて、舞台を盛り上げていました。しかし、韓国の方はアイドルであっても歌がお上手ですね。ミュージカル界のスターと共演しても違和感がないもの。
現在のサンフン役、コ・ヨンビンさんは以前劇団四季で活躍していた方で久々の日本での出演。舞台を大きく包み込むようなあたたかさがありました。

韓国ミュージカルの幅の広さを改めて感じさせる舞台『光化門恋歌』。その時代の韓国を知らぬ私にもノスタルジックな切なさを感じさせる佳品でした。

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