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2013/01/24

まさに大人のエンターテイメント!~真矢みきさんLIVE2013@コットンクラブ

昨日23日、真矢みきさんのLIVE2013、最終ステージに伺いました(会場 コットンクラブ)。
まさに大人のエンターテイメント! 役者さんとしてのアプローチで様々な歌を聞かせ、当意即妙なトークに笑って……と、非常に楽しいひと時でした。

約1年前のファーストライブは「Like a Humour」というサブタイトルがあったのですが、今回はシンプルにLIVE2013。様々なブロックで多彩な表現ができていて、よりエンターテイメント性を増したのではないかと思います。
ご自身で作詞した曲も6曲。舞台「彼女の言うことには。」で音楽を担当したSinさんをバンドマスターに迎えて、より深みのある音楽表現に。

山梨鐐平さんをゲストに迎えて、山梨さんの楽曲を何曲か歌うコーナーでは、山梨さんが持つ独自のダンディズムとロマンティシズムがみきさんの表現力でよりドラマティックに。中でも、前回のライブのために作曲された「流星の日」(宝塚のトップ時代、先行きに迷っていた時期に実のおばさまと一緒にベネチアを旅行して、「この運河の流れに身を任せてみたら…」とおばさまに言われて心動かされた、というエピソードからの歌)の、浮遊感のある歌声に一つのドラマが浮かび上がり、感動的でした。

また、アンコール前、ライブラストに歌った曲、最後まで行くと「会いたい」という言葉に亡くなったお父様への思いを歌った曲であることがわかるのですが、悲しみでなくあたたかな愛情があふれていて、思わず涙したり……。

もちろん、ユーモアあふれる歌も。ミュージカル『シカゴ』から「ロキシー」「ビッグママ」の歌をコミカルに自分自身のエピソードにして歌って、(シルクハットの扱いが粋!)これはとても楽しかった。
一昨年アフリカに行ったエピソードから作詞された歌が、女性がクロコダイルのワニと恋をして恋人同士になったけど、うまくいかなくなったら、ワニが自分の身を呈してクロコダイルのバッグになって恋人に身を捧げて恋人大喜びみたいなもので(笑)。筋を説明するとシュールな新作落語みたいですが(笑)、なんだかこれが異常におかしくて。こんな筋立ての歌を、独自のユーモアで歌にして表現できる方はそうそういないので、これもライブのハイライトの一つ。

ただ歌うのでなく、歌を演じる。一つ一つの曲のテーマとメッセージを表現し、しかもそれが独りよがりなものでなくて、お客様との共感が常に根底にあって…。何よりお客様とご自身が共に楽しもうという姿勢がお客様にも伝わり、コットンクラブの会場中が非常にあたたかな空気に包まれていたことも印象的です。

楽しいライブでした。みきさんも「これからも1年に1度はやっていきたい」とおっしゃっていたので、また次のライブが見られることを期待して待ちたいと思います。

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2013/01/23

繊細なラブストーリー~『光化門恋歌』観劇しました

明治座で行われている韓国ミュージカル『光化門恋歌』観劇しました(23日13時公演)。

韓国で国民的人気を誇るポップバラードの作曲家、イ・ヨンフンの曲で綴るミュージカルで、学生運動が盛んな時代を背景に、作曲家サンフンと歌手ヨジュ、そして後輩のヒョヌとの3人の恋物語を、現在と過去を往復しながら描く舞台です。
韓国人ならだれもが知るメロディで、これを聞くだけで盛り上がるというものだそうですが、私は聞くのは初めて。
でも、作品の作り手がイ・ヨンフン氏の曲に非常に共感をもって丁寧に作っているのが伝わってきました。

ストーリー的には王道の三角関係物ですが、心情描写が非常に細やか。どうしようもなく揺れ動く男女の気持ちが非常に切なくて、思わず涙してしまったところもありました。
今まで見てきた韓国ミュージカルは、割と大胆にとらえるタイプのものが多かったので今回の作品の繊細なアプローチは意外でもありましたが、演出家は誰だろう? と調べたら(明治座のホームページに演出家名が載ってないのはいただけません! 重要な情報なのでぜひ載せてほしい)、イ・ジナさん。そう、私がキム・ジェウクの『ヘドウィグ』を見てその演出力の素晴らしさに舌を巻いた、イ・ジナさんだったのでした(→イ・ジナさん演出の『ヘドウィグ』について書いたブログはコチラ

今回の公演はK-POPのアイドルと実力派ミュージカル俳優のコラボのキャスティングが目玉。私は特に『モーツァルト!』元祖コロラド大司教や『二都物語』シドニー・カートン役のユン・ヒョンリョルさんが見たかったので、今日の観劇にしました。今日はジヨン役のパク・ヒョンシクさん以外はミュージカル系の俳優さんのキャスティングの日だったようです。

過去のサンフン役、ヒョンリョルさんはコロレドのような迫力がある歌い上げが聞けない役だったのは残念だけれど、揺れ動く心情を歌声に丁寧に落とし込んでいた。後、表情がとても自然なのですね。本当にそう思ってる人にしか見えないくらい。1幕最後の方のソロがパワーがあり、とても素敵でした。
(余談ですが、ヒョンリョルさんにとって、この『光化門恋歌』がミュージカルで初めての韓国人の役だったのだそうで。そのあたりは、井上芳雄さんの初めての日本人役が『Triangle』みたいな感じで、韓国もの本もミュージカルといえば欧米の作品をすることが多い…ということなのでしょうね)


ヨジュ役のリサさんは二人の男性の間で揺れる女性役。どうしてこの人に二人の男性が惹かれるのか、それはその歌唱力にある……というほどの見事な歌声。場面毎に歌い方を変える中で、特に圧巻なのは1幕ラストの歌。ミュージカルでこんな声を出したのを聞いたのは……うーん、私が見た中では『アイーダ』初演のヘザー・ヘッドリーか、『WICKED』初演のイディナ・メンゼルか。それくらいしか思い浮かばないほどの迫力で本当にびっくりしました。
(この歌声で拍手喝采必至で、実際私は感動の大拍手をしていたのですが、あまりお客様の拍手が熱くないことにもびっくりした(汗)。私的には、『モーツァルト!』の1幕最後の『影から逃れて』に匹敵するような歌声だと思うんだけど、ちょっと不思議。観劇なれしてないお客様が多かったのでしょうか?)

リサさんは以前『エビータ』のタイトルロールを演じた方だそうですが、ヒョヌ役のイム・ビョングンさんは『エビータ』でチェを演じたとのこと。男らしさのある歌声を聞かせてくれました。ジヨン役のパク・ヒョンシクさんはZE:Aというグループの方。きらきらとした明るさを放っていて、舞台を盛り上げていました。しかし、韓国の方はアイドルであっても歌がお上手ですね。ミュージカル界のスターと共演しても違和感がないもの。
現在のサンフン役、コ・ヨンビンさんは以前劇団四季で活躍していた方で久々の日本での出演。舞台を大きく包み込むようなあたたかさがありました。

韓国ミュージカルの幅の広さを改めて感じさせる舞台『光化門恋歌』。その時代の韓国を知らぬ私にもノスタルジックな切なさを感じさせる佳品でした。

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2013/01/18

スタジオライフ『11人いる!』観劇しました

スタジオライフ『11人いる!』観劇しました(1月11日にVチーム、17日にMeチーム)。

萩尾望都先生の傑作SFを舞台化。2011年公演に続いての再演で、今回は『11人いる!』に続き続編の『続・11人いる! 東の地平・西の永遠』を連続して上演するという企画。

前回2011年公演の感想はコチラ↓
「スタジオライフ『11人いる!』」
http://kaoru-web.air-nifty.com/blog/2011/02/post-d205.html

宇宙大学受験のための宇宙船内。受験生が10人のはずが11人いる! というところから始まるストーリーで、受験生たちの葛藤や成長を描く舞台。
(作品としての感想は2011年版のブログもご参照下さい)
今回は文化庁委託事業「新進演劇人育成公演」ということで、ダブルキャストもそれぞれに工夫を凝らして、個性を出していたのが面白いところ。

テンポよく見せる舞台の中で、今回印象に残ったのは、途中に挟まれるモノローグや回想シーンの情景の広がりだ。たとえば、ヌーが自分の出身星を語るシーンで描かれる、男女の恋と一生の儚くも切ない美しさ。あるいはガンガの大学進学の希望に潜む、自分の星の人たちを一人でも多く助けたいという思い。メイン・キャラのタダの心象に深く入っていくモノローグもそうだが、そんな一つ一つを丁寧に描き出しているところが、作品としての奥行きをより深いものにしている。それが萩尾望都先生の作品の根底に流れるものと見事に符合しているし、『トーマの心臓』『訪問者』『マージナル』『メッシュ』と萩尾作品を数多く舞台化している劇団ならではの在り方と思って、とても興味深かった。

もちろん、作品の持つ前向きなパワー、「未来へ!」というメッセージも十分に伝わってきた。非常に爽やかな後味を残す、とても快い公演でした。

キャストに目を移すと、「新進演劇人育成公演」だけれど逆にベテラン勢の頑張りが目に付いたというか(笑)。ありえないほどの可愛らしさで舞台を席巻するフロル役の及川健さん、有無を言わさない「王様」感がありありと出ている王様・バセスカ役の曽世海司さん、ちょっと大人な立ち位置であたたかみのある芝居を見せたガンガ役の船戸慎士さんなど、星々から来た受験生たちの幅の広さが、演技で明確に提示されていたのが印象的。

主役のタダ、荒木健太朗さん(Vチーム)と松本慎也さん(Meチーム)。荒木さんはまっすぐな気性と爆発的なパワーがまさにタダにぴったりだし、松本慎也さんは男の子らしさと共にモノローグで見せるナイーブな心情が魅力的だ。

次回作『続・11人いる!』へのつながりを予感させるフォース・仲原裕之さん、ヌー役鈴木智久さんの美しい動き、もう一人のヌー役、関戸博一さんの独自の存在感なども目を引いた。

宇宙船白号の中で限定された密室劇だった『11人いる!』から、異なる星同士の戦いを描き、壮大な宇宙空間が登場する『続・11人いる!』へ。どう発展していくかも楽しみ。

『11人いる!』は1月20日まで、『続・11人いる!』は2月28日~3月17日、紀伊国屋ホールにて。(『続』はその後、名古屋、大阪、亀有公演あり)

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加納幸和さんに聞く『菅原伝授手習鑑』 公開しました

花組芝居25周年記念公演『菅原伝授手習鑑』について、座長・加納幸和さんにお話を伺いました。
いつも寛大に掲載許可下さる加納さんと花組さんに感謝しつつ、ここに公開させていただきます。
ぜひお読みくださいませ!

「加納幸和さんに聞く『菅原伝授手習鑑』」

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2013/01/04

新年のご挨拶

麗らかな年の初めです。
 明けましておめでとうございます。
  みなさんにとって、私にとって素敵なことがたくさんある年となりますように……


ツイッターを始めてから、短めの文章はツイッターで済ませてしまうことが多くなり(汗)。でも、きちんとすみ分けて、しっかり書きたいものはブログに…ということでこちらも続けていきたいと思います。
2013年もどうぞよろしくお願いいたします。

ということで、お知らせ。
明日発売のミュージカル誌で、「ロックオペラ モーツァルト」演出のフィリップ・マッキンリーさん、「DREAM LADIES」に原案・出演の真琴つばささんのインタビューを担当しております。よろしければお読み下さいませ!

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