« 2012年7月NYで見た舞台その1~PETER AND THE STARCATCHER,MEMPHIS,WAR HORSE | トップページ | スタジオライフ『PHANTOM』製作発表会見レポートがomoshiiに掲載になりました! »

2012/09/18

2012年7月NYで見た舞台その2~ONCE,NEWSIES,EVITA,RENT

2012年7月、NYで見た舞台、続きです。

『ONCE(ワンス)』
今年のトニー賞受賞作品。これは串田和美さんテイストというか、始まる前から役者が舞台に出て生演奏をしていたり、幕間には舞台上で役者さんたちが飲み物売ったり(前、串田さんの舞台でもありましたよね)、というオンブロードウェイらしからぬ演出がウリの舞台。装置の転換も全部役者さんがして、テンポよく話は進んでいて、演出的にはとても面白いなと思うのですが、肝心のストーリー部分はあまり私の好みではなかったかも……。主演のSTEVE KAZEEはトニー賞受賞のスピーチがとても感動的で印象に残ってますが、たまたま彼の楽屋出に遭遇したらファンの人への対応もとても素晴らしかったので、さらに好印象に(笑)。

『NEWSIES(ニュージーズ)』
今は『MORMON』を除く人気作品は『ONCE』『NEWSIES』のようで、席も満席でした。新聞少年たちが新聞社の横暴に対抗するためにストライキを起こすという、いかにもディズニー映画原作らしいまっとうなストーリー。イケメン多数が踊りまくる「男祭り」という評判でしたが(笑)、跳躍と回転が多く(まさに宣伝ビジュアルと同じポーズで跳んでるダンス)、ダンスというよりは体操寄りかな~。でも、アメリカ人の観客には大受けで、1幕の大ダンスナンバーのショーストップはすごかったです。というわけで、作品としてはそんなに惹かれなかったんですが、主役のジェレミー・ジョーダンJEREMY JORDANが非常に魅力的でした。線が太くてちょっと野性的で、意志が強そうでやんちゃな感じがする彼が演じているからこそ、あまりにまっとうなストーリーがちゃんと生きたものになった気がします。(これが優等生タイプの人が主役だったら、見てられなかったかも…)JEREMYは『BONNIE & CLYDE』のクライド役だったんですよね。日本版の田代万里生さんとは正反対といっていいタイプなので、彼がどうCLYDEを演じていたかが気になりました(もう終わっちゃってるから、確認しようもありませんが)。

『EVITA(エビータ)』
リッキー・マーティンのチェがカッコ良かった!(笑) 存在感があり、セクシーで素敵でしたね。ただ、主役のエビータ役ELENA ROGERは個人的には苦手なタイプで……すみません。お好きな方もいらっしゃると思いますが、シャンソンのように、歌を台詞にして語るような歌い方をされるのが私は苦手だったのです…。

『RENT(レント)』
ONからOFF BROADWAYに移って再上演になったRENT。残念ながら私の観劇後、9月にクローズしてしまいました。到着日に見たのと、その後にLOTTERYに挑戦して1番前で見たのと2回観劇。
1回目は、実は自分の中で新演出版をうまく受け止められなくて……。映像を使い、立体的な装置という「現代化」で今の人たちにも見やすくしようというのが演出意図でしょうか? おそらく、JONATHAN LARSONがOFFのプレビュー初日に亡くなってしまったために演出が未整理のままで上演されていたものがあって、今回はそれをいろいろ整理して具体的に見せているのだな、と思います。ただ、逆に未整理だからよかったのか? と思うところもあって、ちょっとフクザツでした…。(私は、ロジャーって「ONE SONG GLORY」を歌うときに、台の上に登って手を広げて「GLORY~~!」と歌う人じゃない気がするんですけどね……)

しかし、何か自分の中で受け止めきれなかったことに納得いかず、もう1度見ることを決めて。2度目に見たときは、1番前でパフォーマーの熱を肌で感じられたせいもあってか、そして、感動屋さん?のロジャー役のANTHONY FEDOROV(この方、「ヨセフ・アンド・ザ・アメイジング・テクニカラー・ドリームコート」来日公演の主演の方だったんですね。私はちょうど東日本大震災で公演中止になった日程のチケットを取っていたため、見られなかったんですが)のこぼれおちる涙を見て心動かされ(私の隣の席の男性ももらい泣き)、客席の反応もよかったので、「ああ、RENTはやっぱりいいな」と思って納得して帰ることができました。
冷静に考えると、MARK役の方の演技がイマイチだったのも1回目にすっきりした印象を持てなかった原因の一つだったかもしれません。(「ME? I'M HERE …NOWHERE」の台詞が流れちゃうんだもの。1回目に見たときなんて、私はこの台詞聞き逃してしまった。役どころの重要なポイントを逃してた気がするのです、この方)


******
というわけで、2010年『AMERICAN IDIOT』、2007年『SPRING AWAKENING』、2007年のANTHONY RAPP、ADAM PASCALの『RENT』復帰公演のように「これが好き!」「これが見られてよかった!」と思うほどの作品には残念ながら出会えなかったのですが、『WAR HORSE』など、それぞれには心動かされるものがある舞台はありました。やはり、いろいろなタイプの作品に出会えるのがニューヨーク、ブロードウェイの魅力ですよね。

|

« 2012年7月NYで見た舞台その1~PETER AND THE STARCATCHER,MEMPHIS,WAR HORSE | トップページ | スタジオライフ『PHANTOM』製作発表会見レポートがomoshiiに掲載になりました! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34077/55684673

この記事へのトラックバック一覧です: 2012年7月NYで見た舞台その2~ONCE,NEWSIES,EVITA,RENT:

« 2012年7月NYで見た舞台その1~PETER AND THE STARCATCHER,MEMPHIS,WAR HORSE | トップページ | スタジオライフ『PHANTOM』製作発表会見レポートがomoshiiに掲載になりました! »