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2012/07/19

BoroBon企画公演『涼~すずみ~水』観劇しました

花組芝居の水下きよしさん、堀越涼さんの演出作品を上演するという「涼~すずみ~水」。「涼水」のお二人は共に出演も兼ねる(堀越さんは脚本も)。1時間10分+55分の短めの作品。まったく味わいが違う作品を二つ並べ、会場も絵空箱というカフェ兼ライブ会場なので、身近に楽しめる感じがGOOD。

あやめ十八番「Love Potion #9」
あやめ十八番は堀越涼さんが作・演出をするときのユニット名(で合ってます?)

堀越さんの作・演出作品を見るのは2本目(以前、「ナイルの死神」の開演前の15分間の作品「鯛」を見ました)。
まず、発端から最後まで観客を話に引き付ける力があるところが素敵。女性が恋人の男性のサラ金のカードを見つけたところから始まり、彼がなぜそのカードを作ることになったかをつづる。それは彼の元カノと再会し、やがて媚薬を売るという怪しげなマルチに関わっていき……という話かと思いきや、ラブストーリーに収斂していく。その変換具合がなんだか魅力的な作品でした。「聞きたいものしか聞きたくない」という男の人の心理とか、恋している人の中には普遍的にあるものだよなと思ったり。

個人的には女性の描き方がちょっと「?」の部分もあるのですが、それは私が女性だから?(笑) 女性が必ずしも男性の一段階上(大人?)にいるわけでないと思うので。あと、人のことをパコパコ殴る女性もちょっと苦手です(汗)。

ということはさておき、それぞれの役者さんの個性を上手に引き出し、また、全編生演奏で(それも、どこか懐かしい歌謡曲)生歌を聞かせる(丸川敬之さん、好唱)構成の仕方も非常に効果的でした。

役者さんとしては、5年後の男性役の堀越さんがやはり印象に残ります。ちょっと怪しい雰囲気がある独特の迫力と、終幕に見せる意外にもまっすぐな心情を吐露しているところとか。元カノ役の堤千穂さんは私は初めて拝見しますが、ちょっとファムファタル的な?コケティッシュさがある女優さんですね。美斉津恵友さんは声のトーンが好き(笑)。友情に篤い感じがよく出てました。男性役の笹木皓太さんはちょっと面白い個性の人。

Borobon「阿房列車」
平田オリザさんの作で、水下さんの演出。どこに向かうのでなく、ただ列車に乗って、行って帰ってくる旅をする夫婦と、同席になった女性の話。シュールで不思議な味わいがある作品でした。よくわかってないかもしれませんが、もしかして、この夫婦は既に死んでるの? と思ったり。

井上啓子さんの奥さんはシュールなお話にリアルで血の通った女性の質感を描き出しつつ、でもちょっと謎があって。この作品に限らずですが、井上さんの作る女性像がいつも好きなんですよね。なんでだろう。存在感があるからかな。

(これまた、ニューヨークに向かう機内で思い出し書きしています)

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