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2012/06/16

「サロメ」から「リトルショップ・オブ・ホラーズ」へ

このところ仕事が忙しくて劇場に行く時間も取れなかったのですが、やっと一段落して水曜日は新国立劇場「サロメ」と「リトルショップ・オブ・ホラーズ」を連続観劇。

「サロメ」
ファムファタル的に描かれることが多いサロメとは一線を画す舞台。少女のサロメと若々しいヨカナーン(パブテスマのヨハネ)(成河さん)の恋が、若さゆえの無謀と疾走感で描かれる。
キラキラと輝くほどに美しい多部未華子さんのサロメ。ぬいぐるみのクマが似合ってしまうような幼い少女が恋をして一気に人生を駆け抜けてしまったようなスピード感、そして最後の独白の悲しさ。真っ白な装置に血のしみができ、やがて…(さすがにネタバレで書けないか…)のラストシーン。スタッフワークにも感服。あれを毎日、元に戻して翌日(2回公演の日は3時間後)は真っ白な装置で始めてるのってすごいなあ。

終演後は水下きよしさんと植本潤さんにご挨拶。水下さんはユダヤ人で、芝居に厚みを加える存在。植本さんはなかなかキュートなヌビア人(料理人?)でイキイキしたキャラクター。若いシリア人(山口馬木也さん)のなきがらを運ぶシーンでは手が真っ赤になってしまうんですって。見えないところでご苦労がおありなのですね。

植本さんは来年は「屋根の上のヴァイオリン弾き」で水夏希さん演じるツァイテルの相手役、モーテルを演じることに。個人的にはこのお二人が組まれるということにはとてもびっくりだけれど(笑)、でもよいカップルになるんじゃないかという予感がします。

そして、下北沢に移動して「リトルショップ・オブ・ホラーズ」へ。作品としては見たことがありますが、松村武さん演出版では初見。

いい意味でB級感満載の舞台。それは演出の松村さんテイストでもあるのか。

ツイッターにもちらっと書きましたが、新納慎也さんのオリンは日本のミュージカル史上最強キャラだと思う。(と新納さんに申し上げたら「最狂じゃない?」とのこと。なるほど(笑))どSキャラだけどどこかちょっと可愛げもあるような。客席全体をノせる盛り上げ方はライブな感覚もあった。1幕目で死んでしまうオリンだけれど、その後に小さい役で(めっちゃキャラが立ってる)連続で出てくるのも楽しい。こういう使い方をするところが松村さんテイストね。

オードリーIIの深沢敦さんも怪演。相葉裕樹さんのシーモアはまっすぐに演じているところが好印象。フランク莉奈さんのオードリーは舞台映えするスタイルと見事な歌唱力。

…と長い一日ですが、充実した観劇でした。
今ブログを書いていて気づきましたが、両方とも「血」がモチーフの舞台でしたね(笑)。

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