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2012/06/17

KAAT『ピノキオ~または白雪姫の悲劇~』ワークショップ公開

宮本亜門さんが芸術監督を務めている神奈川芸術劇場(KAAT)。
「90年に初演された亜門版ピノキオを移動型劇場版として大幅に改定。劇場以外の場所でも公演ができるKAATのレパートリー作品を作ります。2013年の本公演を目指して、今年はオーディションで選ばれた俳優たちと作品作りのためのワークショップを開催。完成前の稽古途中の過程を一足先に一部公開します!」
というものを、ご縁あって拝見しました(6月16日)。

スタジオに仮設で組まれたステージは本ステージのほか、ドーナツ型のエプロンステージもあって。(宝塚で言うところの銀橋の円形バージョンで、銀橋が囲んだ中にも客席が組まれる)という臨場感ある設定。始まる前から役者さんがニコニコとお客様と会話して、楽しげな雰囲気を盛り上げます。

ほどなく開幕。「宮本亜門です」と後方から声が。「振り向かなくていいでーす!(笑)」と言いながら、今日のワークショップ公開の模様を説明。「10日間のワークショップで作り上げたもので、本編は1時間20分だけど今日は50分くらいできたらいいなと思います」とのことと「これは観客参加型のミュージカル。今日は大人のお客様も多いので、子供心を取り戻して見て下さい。はい、手を上にあげてブラブラ~~」とかを全員でやって皆の気持ちをほぐしていきます。
そして、「では、カーテンを閉じて、劇場空間に入っていきます。照明が入ります」との説明が入りつつ(←亜門さんの表現力ってすごいですね。見事に、窓から外光が入る普通のスタジオから、劇場空間に皆の心を持っていったもの。こういう表現力で演出を受けたら、役者さんもいろいろ違うんだろうなあ)開幕。

いろいろなおとぎ話の主人公たち、ピノキオや白雪姫などが登場しながら(冒頭の白雪姫VSピノキオ対決などもありつつ(笑))、わがままなピノキオが徐々に成長し大団円へとつながっていくストーリー。
エプロンステージを使って立体的に演じながら、お客様を芝居に巻き込んでいくところが楽しかったです。
10日間のワークショップで作ったとのことで、上演は「はい、ここでこういう場面が入ります」と亜門さんが説明しつつ進めていきます。ストーリー的には話の中心部を成すシリアスな場面がわりと多かったかな。もちろん楽しい場面も多いのですが。きっと本編では演じられるであろう部分も加わったら、よりカラフルで楽しい舞台になるだろうと思いました。

ワークショップということなので、私が存じ上げないような方々が出られるのかしら? と思ったらとんでもなくて、ピノキオが小此木麻里さん、白雪姫が千紘れいかさんと主戦級の方々が出演。ピノキオの小此木さん、イキイキとして可愛かった~。驕慢→優しさと変化を見せる白雪姫の千紘さんも美しかったし。ジェペット爺さんの本間識章さんがとてもお上手で「どなた?」と思って帰ってから調べたら、元レミゼのテナルディエでびっくりしたり。

そして、最後にすべてを持っていくような(笑)役を素晴らしく演じた「かめ」役の中野順一朗さん(ラッパ屋)。火喰い男とのっぽ(演技がちょっと歌舞伎調(笑)で、ピノキオに「変なおじさん」といわれる)を演じた丸川敬之さん(花組芝居)もとても楽しそうに演じてたのが印象的。ミュージカル初挑戦(ですよね?)の劇団の役者さんたちの実力のほども大いに光っていました。

2013年の本公演はこのキャストで演じられるかどうかは決まっていないようですが、またこのキャストで本公演版を見たいな、と思わせるものがありました。見に来ていた子供たちもとても楽しそうでしたしね。

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