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2012/01/25

山本耕史さん Koji YAMAMOTO 35th Anniversary Live

今日はRENTの作者、ジョナサン・ラーソンが35歳でなくなった日。
その「記念日」に、同じく35歳の山本耕史さんがRENTなどジョナサンの楽曲、また山本さんが出演したミュージカルの曲を歌うというライブに行ってきました(会場・赤坂BLITZ)。

ジョナサンだけでなく、土方歳三、藤原頼長など、今まで山本さんが演じ、関わってきた実在の人物は偶然にも35歳で亡くなっているのだとか。だからこそ、ジョナサンの「記念日」にこのライブを行いたかった、のだそうです。

ACT1はジョナサン以外の作品から。
ヘドウィグ、オケピ!GODSPELL,THE LAST 5 YEARSからの名曲を。ヘドウィグ再来の力強い歌声から始まる冒頭も素晴らしかったのですが、やはり印象的なのは「レ・ミゼラブル」のカフェソング。
ライブ会場ですが、舞台上にはカフェテーブルと椅子もあって、それが「レミ」をほうふつとさせるよう。
山本さんの歌の素晴らしさは、技術的なうまさもさることながら、なんといっても歌唱表現力。情景を一瞬にして作り上げる力があって、共に闘い、亡くなった友を思って歌う「カフェソング」では、歌っている後ろにまさにアンジョルラスや学生たちの姿が浮かび上がってくるような感じさえしました。マリウスの深い思いが伝わってきて、とても感動的でした。

ACT2は~Jonathan Larson's Memorial~と題して、tick,tick,...BOOM!とRENTの曲を。
急に話が飛びますが、私はよくブロードウェイとか韓国でもミュージカルで見ていて、感じるのは「切迫感とか、自分がどうにかなりたいけどどうにもならない気持ちを表現するのは、ブロードウェイや韓国の俳優さんがお上手だなあ」ということで。(AMERICAN IDIOTとか韓国版の「SPRING AWAKENING」を見てそう思います)
でも、今日のACT2の冒頭のttBの「30/90」を歌う山本さんはまさにttBのジョン(=ジョナサン・ラーソンをモデルにして描いている人物)になっていて。その「切迫感」「どうにかしなきゃと焦る、でもうまくいかないと惑う気持ち」がひしひしと、とてもリアルに息づいていたのに本当にハッとしました。

ライブ中のMCでもおっしゃってましたが、RENTとジョナサンが山本さんの俳優としての基本にあり、そこから彼自身の役者としての感情を生み出されているのだなあ、ということを改めて知りました。作品のNO DAY BUT TODAYというメッセージが息づいてる方なんですね。山本さんって。
ACT2後半はRENTの曲。RENTのキャストのメンバーも大勢登場して盛り上げているのは、皆のRENTに寄せる愛情のたまものかな…と思います。

最後はSEASONS OF LOVE。スタンドマイクをたくさん並べて、(RENTと同じように)RENTキャストが横並びになって歌うのですが、1本のマイク前は人が立っていません(まるで、エンジェルのいた場所が空いているように)。最後に山本さんが、今日登場したキャストの名前を下手側から順に紹介したのですが、空いているマイク前の順番のときには「健ちゃん」と。
そう、RENT初演に出ていた、今はなき結樺健さんもそこで一緒に並んで歌ってらしたのですね。
ジョナサンも結樺さんも、今肉体はここにいないけれど、皆を後押ししてくれているのだな…と。そして、そのことに気付いている山本さんもとても素敵だな……と、そんなことを思いました。

いいライブでした。
なお、当日パンフと一緒に、山本さん演出・出演「tick,tick...BOOM!」の上演決定(9月14日~30日)のチラシが配布されていました。

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劇団鹿殺し「青春漂流記」

日曜日には、鹿殺しの紀伊国屋ホール初進出公演「青春漂流記」へ。
「30代の青春」というような、前向きになれる、でもちょっとほろ苦い芝居は鹿の真骨頂。

神戸のさびれた商店街出身のチャイドルグループだった「モトコー5」の20年後の物語。失踪したリーダー、波美(高田聖子さん)が彼らのもとにかえってきて、まさに新しい「波」が彼らの心に起きてくる……。

前回の「岸家の夏」は女性たちへの応援歌だったけど、ある意味それと対になるような作品か。前回は客演が女性陣のメインだったけれど、モトコー5のメンバーを高田さん以外は劇団員に据えて、「頑張る男たち」を見せている。

鹿殺しの芝居のキーワードって「もがく」ことかなと思う。みっともないかもしれないけど、もがき続ける彼らに頑張れ! (頑張る!)という気持ちになるんだな。

アイドルグループがモチーフだけに、歌と踊りもふんだんに。ゲストの大人チーム廣川三憲さん、歌がお上手。村木仁さんも含めて、こういう方が出られることで芝居の奥行きがぐんと広がりますね。高田聖子さんは終幕の芝居のテンションが見事でした。

神戸高架下の商店街の雰囲気をつぶさに表したセット。そして、特筆すべきは繊細に光を当て、心の機微まで浮かび上がらせる照明。

終演後にゲスト(レギュラーゲスト?)の谷山知宏さんとオレノグラフィティさんとちょっとだけお話しする。谷山さんは珍しく、敵役的な位置づけの役をしっかりと。モトコー5で「もがき」っぷりを見せたオレノさんは舞台の印象とちょっと違って、近くでお話しするととてもチャーミングな好青年。

劇団鹿殺し「青春漂流記」 紀伊国屋ホール29日まで。大阪ABCホール2月10~12日。

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2012/01/20

韓国版エリザベート見に行きます&稽古場映像(闇が広がる、ミルク、私だけに)

昨年『モーツァルト!』を韓国で観劇し、2012年の『エリザベート』上演決定の報に行く!と即決。
ヴォルフガングが大変素晴らしかったキム・ジュンスさんがトートを演じるチケットも無事ゲットできたので、2月に見に行ってきますよ。

2月8日の初日を前に、稽古場公開があったそうで、その映像が各所に上がっているので、こちらでも紹介しますね。
ジュンスさんのトート映像は簡単に探せそうなくらいたくさんアップされてますので、私はそれ以外のところで。

ソン・チャンウィさんのトートとキム・スンデさんのルドルフの「闇が広がる」(youtube)

大変パワーがある「闇広」です。

キム・スンデさんは韓国版の『Traiangle』で、新納慎也さんの役を演じた方。『Triangle2』の初日にも日本まで見にいらしてたそうで、新納さんのブログにツーショット写真が載ってましたね。

パク・ウンテさんのルキーニによる「ミルク」(クリックするとplaydbのサイトの動画に飛びます)

パク・ウンテさんは2月に日本でも上演される『ハムレット』でハムレット役を演じた方。東宝版では高嶋政宏さんシングルキャストで演じているルキーニなので、また全然違うアプローチをされているところが新鮮です。それにしても声! すごくないですか? そのカリスマチックな存在感に、ちょっと宝塚初演版の一路真輝さんが歌ったミルク(宝塚版は「ミルク」はルキーニでなくトートが歌うので)を思い出したりもしました。
ルキーニが乗ってるワゴン(?)を押してるのは、トートダンサーでしょうか? そのあたりもまた韓国版の新解釈がありそうで、実際に見るのがますます楽しみになってきましたね。

キム・ソニョンさんのエリザベートの「私だけに」(クリックするとplaydbのサイトの動画に飛びます)

ドラマチックな歌声が大変感動的。


常々思ってるのですが、日本人と同じ東洋人でも、韓国人の方は熱く情熱的ですよね。その国民性がそのまま出てるような、熱いアプローチの『エリザベート』になっている予感がします。
韓国版を見てから、春の東宝版エリザベートを見るのもよさそうですね。秋には宝塚OG版のエリザベート・ガラコンサートもありますし。様々な『エリザベート』が見られる2012年になりそうです!

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2012/01/18

初取材の成河(ソンハ)さん

まだ、2012年のブログ明けも済ませてませんでしたね(汗)。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
笑顔の多い一年になりますように。

さて、2012年の通常営業もスタートして10日ほど。今年の初取材は成河(ソンハ)さんでした。
2月に『ハムレット』で初ミュージカルに挑戦なさるということで、『ハムレット』の稽古場に伺っての取材。
お会いするのは初めてですが、以前からずっと舞台は拝見してたので(『春琴』好きだったなぁ)、直接お話が伺えて嬉しかったです。
お会いして思ったのは、本当にパワーがある方だな、と。成河さんの生きる姿勢(きちんと人と向かい合うこと)がそのまま芝居に出てるんだなあ、ということも感じられて、とても刺激を受けました。

シェイクスピアのハムレットのミュージカル版ですが、栗山民也さんの演出はショーでなく演劇として立ち上げることを目指しているとのこと。(←これは、今発売中のBEST STAGEで井上芳雄さんに取材したときも同じことをおっしゃってましたね)であれば、演劇的な部分は成河さんの貢献度がとても高いはず! と、日本初演のミュージカル『ハムレット』がますます楽しみになりました。

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