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2011/06/12

スタジオライフ『PHANTOM』上演&英国舞台デザイナーが会見に登場

スタジオライフの新作公演『PHANTOM THE UNTOLD STORY ~語られざりし物語~』のプレビュー公演が6月9日行われ、公演終了後、マスコミに向けて舞台装置、映像デザインを担当したマット・キンリーさん、照明のニック・シモンズさん、そして、脚本・演出の倉田淳さんによる会見が舞台上にて行われました。

Phantom1

マット・キンリーさん(MATT KINLEY)は25周年を迎えてニューバージョンとなった『レ・ミゼラブル』の舞台装置・映像を担当。マットさんの舞台装置は、本日12日、NHK BS-2で放送される『レ・ミゼラブル25周年記念コンサート』でもご覧になれます!

ニック・シモンズさん(NICK SIMMONS)は『オペラ座の怪人』の続編『LOVE NEVER DIES』や『OLIVER!』を担当する照明家です。

プレビューの熱気が残る舞台上での会見は倉田淳さんがキンリーさん・シモンズさんに質問する形に。二人ともデニムのラフなスタイルで、気さくに質問に答えてらっしゃいました。
倉田淳さんと代表の河内喜一朗さんがロンドンで新演出版の『レ・ミゼラブル』を見て、その舞台装置に感銘を受けて、「当たって砕けろ」の気持ちでマットさんに『ファントム』の依頼をしたとのこと。
キンリーさんは題材としては「darker and darker and darker」(より暗いもの)に心惹かれるとのことで、「イギリスにも私と同じ趣向の方がいたとは!(笑)」と倉田さんも喜んでいました。
また、このほど『オペラ座の怪人』25周年記念コンサートの開催が決定し、その舞台装置デザインも担当することになったキンリーさん。「『ファントム』はガストン・ルルーの原作をもとに、アンドリュー・ロイド・ウェバー版やアーサー・コピット版など様々な形で解釈され上演されているのが面白い。スタジオライフの『ファントム』は、タイトル通り今まで語られなかったファントムの過去が語られているのが魅力的だ」と語りました。

今回の『ファントム』での美術のキーポイントは舞台後方のパネル。装置を形作りながら、ときには透けてその後方が見えるようになり、また、映像を投射できるようにして、数多くの場面を表現できるようにした。とのことでした。

出席者からの質問時間がありましたので、私からも質問させていただきました。
まず、(質問じゃないですが)今の時期の日本にイギリスから来て下さったことに対する感謝(←心からそう思っております)と、「スタジオライフは男性だけの劇団で、イギリスにはない形態だと思うのですが、どんな印象がありましたか? また、来日してコラボレーションしていかがでしたか?」と質問。

「シェイクスピアの時代にはイギリスにも男優だけの劇団はあったけれども、今は、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』のように特殊な意図を持つ場合を除いては女優だけ、男優だけというグループはない。これは日本とイギリスとの文化の違いなんだろうなと思う。

最初はびっくりしましたし、慣れるまで時間がかかりました(笑)。ゲネで女性役の人が衣装とかつらを着ているときは素晴らしいのに、休憩時間にかつらにジャージでたばこを吸っていたり(笑)。時差ボケもあって慣れるのは大変でしたがとても楽しかったです。

(スタジオライフと一緒にやってみて)ファンタスティック、ブリリアント! 
衣装や舞台美術専門のスタッフもいるけれど、役者さんもスタッフワークを担当するので、役を演じたと思ったら、ノンストップで役者も一緒にスタッフワークするというスタンスにとても驚いた。どこにそんなエネルギーがあるのか。皆さん、とても疲れているはずなのに、礼儀正しいし、とても気を使っていただきました。
さっき気がついたんですけど、役者さんは休憩時間にはさらに物販までされてるんですね!(笑) びっくりしました」

とのことでした。

最後に、ファントム役の山本芳樹さん、ファントムの母マドレーヌ役の青木隆敏さんを交えて、フォトセッション。
Phantom3
左から青木さん、山本さん、キンリーさん、シモンズさん、倉田さん

Phantom2


Phantom4
山本芳樹さん
ファントムの仮面、近くで見るととても繊細で美しいですね。

Phantom5
青木隆敏さん


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プレビュー公演も拝見しましたが、ファントムが「オペラ座の怪人」になるまでを描く生い立ちの物語です。
個人的な感想はまた改めて書きたいと思いますが、「ファントム」に生まれついてしまった苦悩と孤独がひしひしと胸に響いてくる作品です。
『トーマの心臓』でも「苦悩するユーリ」(萩尾望都先生いわく)を演じた山本さんですが、今回は山本さんの真骨頂! 仮面で顔が見えないにもかかわらず、彼の心情が痛いほどわかり、切ない舞台でした。

キンリーさんの装置も、数多くの場面をスピーディに転換し、しかも深みのある美しい色合いで表現していて、さすがです。もしかして『レ・ミゼラブル』新バージョンのジャベール自殺のシーンはこんな感じ!?と思われるところもあったりするのが、コアなお楽しみどころでしょうか。

6月9日、10日のプレビュー公演を経て、公演は6月11日~27日まで。
新宿シアターサンモールにて上演中です。
詳細はスタジオライフ公式サイトにて。

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