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2011/02/05

DREAM TRAIL ~宝塚伝説~

現在発売中の雑誌「ミュージカル」で(今号より隔月刊にリニューアル)で、麻路さきさん、涼紫央さんの対談の取材を担当させていただいた『DREAM TRAIL』。宝塚歌劇100周年に向けて、宝塚OGの方々によるショーを青山劇場で観劇しました。

登場した瞬間に胸が高まるっていう気持ちは何年ぶりだろう…?
スターだけが持つオーラ、華やかさ、存在感……、客席の心を鷲掴みにして離さない圧倒的な力に心揺さぶられます。

麻路さんにインタビューのとき伺いましたが「宝塚の知られざる名曲にスポットを当てる」ということもテーマの一つに入っているそうで(荻田浩一先生は相当の数の音源をお聞きになったとか)、『ビューティフルピープル』の「ビューティフル・ラブ」(私が初めて本拠地宝塚で見た舞台でした)「ファニー・フィーリング」などを取り上げつつ、OGイベントでは普通歌われる『ベルサイユのばら』からの曲はナシという大胆な構成。新しい視点で編み上げた構成が功を奏して、「歌の力」というものを強く感じました。

白眉は鳳蘭さんの「バイブレーション」。鴨川清作先生の名作『マイ・ハイ・スイング』からの曲でほぼ全編スキャットの歌ですが、気迫がこもり大変な迫力でした。

そして、私が拝見したときのゲストが紫苑ゆうさん。宝塚退団後芸能活動はされていない紫苑さんですが、退団から15年たった今も、というより、さらに男役を極めた姿を見せてくれました。
一番に感じるのは「宝塚への尽きることのない愛」で、てらいもなくその思いを舞台に載せて見せてくれるところが、紫苑さんのすごさなんですよね…。シメさん(紫苑)と一緒に踊っていた涼紫央さんのなんとも幸せそうな表情も印象的です。

鳳さんと安奈淳さんの見交わす視線の温かさや、春野寿美礼さんと大鳥れいさんが並ぶときの空気感など、現役時代の姿がだぶって映る場面がいくつも見られたのも、まさに「軌跡」という感じでとてもよかったですね。

最後に歌われたのが「すみれの花咲く頃」の合唱。宝塚のテーマ曲というべき曲ですが、何十年も宝塚を見ている私も初めて2番の歌詞を聞きました。

「されど恋 そはしぼむ花 春とともに 逝く」

こんな切ない歌詞だとは知らなかったです。
どんなに人気を博したスターもいつかは卒業するのが宝塚で、夢はいつか終わる…。でも、終わるからこそ美しいのか。はかない夢の軌跡をたどる舞台『DREAM TRAIL』でした。

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