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2010/10/30

Studio Life「ドラキュラ」×映画「トワイライト」献血キャンペーン

本日10月30日、劇団スタジオライフ「ドラキュラ」×映画「トワイライト・シリーズ」タイアップによる、献血キャンペーンが行われました。その模様をレポートします。


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例年、秋から冬にかけては、血液の需要が増える中で献血者数が減少する季節とのこと。血を必要とする吸血鬼が献血を訴えるというユニークな方法で、広く献血を呼びかけました。

劇団員によるパフォーマンス

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まず、三上俊さん、関戸博一さんが登場。
スタジオライフのJr.7で結成する音楽ユニット「雪月花」の第2弾シングル「雪月花 MEETS BLUE BLOOD CLUB」の衣装で登場した二人。
「僕らもこの間、血を吸われて吸血鬼になっちゃったんだよね」
「もうすぐ、ドラキュラ伯爵がいらっしゃるから、早く血を集めなくては」などと言っているうちに…


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舟見和利さんがドレス姿で現れます。「ヴァンパイア・レジェンド」での吸血鬼ゼーリヒの母の扮装のようです。舟見さん、お美しいですね。

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いよいよ、ドラキュラ伯爵 曽世海司さんが登場! マントを持つポーズも決まってます。

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「私は日の光が苦手だから、今日は台風を連れてきたのだよ」などと言っているうちに、足元をネズミが駆け抜けるハプニングが。
「城からネズミまで連れてきてしまったよ」とすぐアドリブを飛ばすところはさすが曽世さん。
集まったファンの方々や通行者の皆さんに「皆で献血ルームに行こう!」と熱く訴えかけました。


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最後は、プレス向けの撮影。
左から舟見さん、堀川剛史さん、曽世さん、関戸さん、三上さん

パフォーマンス以外にも、東京交通会館6階の有楽町献血ルームで献血に応じた人には劇団員から直接記念品をプレゼントし、献血ルームでは特別映像を上映する催しがありました。

有楽町駅付近では、マントに黒装束という吸血鬼スタイルの皆さんが、献血を呼び掛けるチラシを配布。
私が気付いた中では、神野明人さん、原田洋次郎さん、松村泰一郎さん、板倉武志さんが吸血鬼スタイルでいらっしゃったと思います。これだけの人数分のマントがあるっていうのは、スタジオライフならではですね~。

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先日BEST STAGEで取材させていただいた緒方和也さんも、チラシで献血を呼びかけてます。お疲れ様です!
ちなみに差してらっしゃる傘は、「けんけつちゃん」柄でした。

関東地方に台風接近という悪天候の中でも、スタジオライフの皆さんの温かい心が伝わるような献血キャンペーンでした。

今年はスタジオライフ劇団創立25周年という記念の年。萩尾望都さん原作の「トーマの心臓」、シェイクスピアの音楽劇シリーズ新作「じゃじゃ馬馴らし」に続き、「トーマ」と並ぶ代表作「ドラキュラ」上演で締めくくります。

「ヴァンパイア・レジェンド」「銀のキス」など吸血鬼物の上演が多い劇団ですが、中でも「ドラキュラ」は今回で4度目の上演となる代表作。
永遠に生き続けなければいけないドラキュラの孤独と愛を描くゴシックロマンに期待が集まります!

スタジオライフ創立25周年記念公演「ドラキュラ」
11月10日~11月28日 銀座博品館劇場
12月4日・5日 サンケイホールブリーゼ
詳しくは劇団ホームページへ
映画「トワイライト」シリーズ第3弾「エクリプス/トワイライト・サーガ」は11月6日公開


(番外編)
有楽町駅前に佇むドラキュラ伯爵ご一行様。ちょっと不思議な光景でした。
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(写真は劇団の許可を得て掲載しております。禁・無断転載)

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2010/10/26

Anthony Rapp(アンソニー・ラップ)の一人ミュージカル「without you」 (韓国・ソウル公演)

ミュージカル「RENT」のマーク役オリジナルキャストであるAnthony Rapp(アンソニー・ラップ)の一人ミュージカル「without you」の来韓公演があったので、ソウルまで見に行ってきました。

2008年にピッツバーグで公演されたものを見に行って非常に感銘を受けたので、もう一度見たいなと思ったのです。
ピッツバーグでも非常に感動しましたが、今回で合計3回見て、さらに感動は深まりました。

内容は、「Without you」というアンソニーが書いた自伝的エッセイを元に、RENTのオーディションから、RENT作者のジョナサン・ラーソンの死と、その後の初日の模様、そして、アンソニーのガンで亡くなったお母様とのふれあいの模様を、RENTの曲とアンソニーが作った曲でつづっていく、一人舞台です。

そのとき書いたレビューはコチラ→Anthony Rappの一人ミュージカル「without you」(ピッツバーグ)作品としての感想は基本的にはピッツバーグ版と同じなので、そちらもご参照下さい。

「RENT」のバックステージ物としての興味はもちろん、突然亡くなったジョナサン・ラーソン、そして徐々に死に近づいていく病(ガン)で亡くなったアンソニーのお母様という二人の死に接して、生きているアンソニーはどう向かい合っていったのか……。真摯に綴られていることが、本当に胸を打ちます。
私の母も血液のガンで亡くなっているので、アンソニーの一言ひとことが「そうだ、そうだよね…」と思い当たることがあって、涙なくしては見られなかったです。

これはアンソニーの個人的な体験だけれど、同時に、「身近な人の死」ということで考えるととても普遍性が高い内容になっていて、なおかつ、作品としてもクオリティの高いものになっています。
ちょっと「ヘドウィグ」を思わせるような一人語りミュージカルで、違和感なく「RENT」の曲とオリジナルの曲を入れ込む構成も見事。こういうシリアスな内容でも、音楽的な楽しさや巧まざるユーモアとウィットがあり、くすっと笑ってしまうようなところもあって、重苦しくなく、むしろ爽やかな印象です。

そして、役者として、作者としてのアンソニーの実力と魅力が素晴らしい!

2007年のブロードウェイ「RENT」のAdam PascalとAnthonyのカムバック公演で、Anthonyの舞台を初めてみたのですが、そのときはお客様の意識を惹きつけるパワーのすごさに本当に感動しました。
今回の「without you」では一人芝居にありがちな「くどさ」がなく、程の良さがちゃんとあるのがとても良かった。
こういう内容だと、下手なやり方をすると「僕にはこんな悲劇が!」的なズブズブのドロドロになっちゃう危険性もあると思うのですが、そうならなかったのはアンソニーがちゃんと客観性を持って作品を作り、演じていたからだと思う。

一例をあげると、「RENT」のゲネプロの後、(その晩に急死する運命の)ジョナサン・ラーソンに、「僕をもう一度舞台に立たせてくれてありがとう、何より僕の友達でいてくれてありがとう」ということを言いたかったけれど、記者の人に囲まれていて話しかけられなかったので、「明日言えばいいか」と思って帰ってしまった…というエピソード。ソウルでの1回目を見たときは、そのときのアンソニーの心中を思って私の涙は止まらなったんですが、2回目に見たときは、アンソニーが(ラーソンと最後に話したかったのに!という悲劇口調でなく)この場面をその当時の感情のままフラットに演じているのに気づきました。

現在から照らし合わせた過去でなく、そのときどきをきちんと生きて演じているから、このミュージカルは非常に生きたものになっているんだな、と改めて感じます。

アンソニーは劇中いろんなキャラクターを演じる(ジョナサン・ラーソンやアダム・パスカルなど)のですが、個人的には、やはりお母様との会話の部分が印象に残ります。
「ハーイ、トニオ」と語りかける口調の優しさで、どれくらい愛情に溢れたお母様だったのか、というのがまざまざと伝わってきます。

身近な人の死はとても悲しいことだけれど、その人たちの思いをちゃんと受け止めて、今を生きよう……という「without you」Antyony Rappのメッセージ、深く胸に届きました。(そして、そのメッセージは「RENT」の「NO DAY BOT TODAY」もしくは「I CAN CONTROL MY DESTINY」というメッセージにつながるものの気がします)


韓国のお客様も非常に集中して見ているのを感じました。翻訳上演物は字幕を見ながら舞台を見る分、舞台には集中しにくいものなのですが、客席から物音すら聞こえないくらい、本当に真剣に見てらして、泣いている方も多かったです。

(私はハングルが多少読める程度で韓国語はわかりませんが、アンソニーのお母様からの手紙のところは、手書きっぽい字体に文字を変えていたりして、きっと丁寧に繊細に翻訳されているのだな、というのが伺えました)


作品としても非常に魅力的に仕上がっているので、勝手に個人的に「(欧米ではできないかなと思うけど)日本とか韓国のマーク役者の人が主演で、この作品を翻訳上演したらいいんじゃないかな」なんていうことも想像しました。
そして、何より、「without you」をぜひ日本でも上演してほしい! 切に願います。

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2010/10/10

RENT(シアタークリエ)…福士誠治さんのマーク

ミュージカル『RENT』を見てきました。

先日、雑誌BEST STAGEに掲載された福士誠治さんとAnisさんの対談を取材させていただいたので、楽しみにして伺ったのですが、今日は残念ながらAnisさんのどの炎症のため休演。早い回復を祈っています。

私のブログのタイトル「There's only here」は『RENT』の歌詞(Final Bとかで繰り返し出てきます)から取ってるくらい、RENT好きなのですが、今日は福士さんのマークを拝見していて、ハッとすることがありました。

1幕目、ロジャーの家をミミが訪れて「Another day」を歌うところ。舞台反対側には、HIVに罹っている人のグループ(ライフサポート)を訪れているマークがいます。
この歌の後半でミミが心を閉ざしているロジャーに「No day but today」と訴えかけ、ライフサポートの人たちもそれぞれの思いを込めて、この「No day but today」に和す…というシーンなのですが、その場面のマークの表情に胸を突かれました。

切迫している人たちの「No day but today(今しかない)」の声に、一緒になって歌えないマーク。ここで、マークという人の苦しみが、一瞬にして心に伝わってきたのです。

と、同時に。
インタビューで「no day but todayってどう思う?」という話になったとき、福士さんは「うーん、正直に言えば、わかるよってカッコつけていうには、僕はまだ未熟かな。今日経験したことを幸せだと思うのは大切だけれど、本当にせっぱつまっている人に比べたら自分はまだまだだと思う」と答えてらしたのです。福士さんはとても誠実に芝居に取り組まれているのだなと思って、この言葉がとても印象に残っていたんですが、実は、この発言はこの場面のマークの心情そのものだな、ということに気付いたのでした(記事を書いてる私が、今気付いたのは遅いですけど…)。

(ブロードウェイ版の演出ではその場面のライフサポートの人たちは2階建てのセットの上でやっていることもあって、表情が見えづらく、そこで今までのマークがどんな表情をしてたかはあまり記憶にないです)

福士さんの心情がマークと寄り添っていたのか、それとも既にマークの気持ちになっていたからこう発言されたのかはわかりませんが、
でもここの演技で、福士さんのマークの人物像が、しっかりと伝わってきました。

切実に生きる人たちの中で傍観者である苦しみをリアルに描き出した、福士マーク。でも、「Tango:Maureen」の茶目っ気とか「La Vie Boheme」の爆発もあって、非常に生き生きしているのですね。自分が本当に作りたい映画を撮るんだ、と決意するにいたる「What You Own」の、1曲の中のドラマ性はすごかったです。
福士さんだから演じられるマーク…『RENT』好きの私も、さらに深くマークに触れられた気がします。


それにしても、『RENT』を見ると、切実に心を揺さぶられる。遠くにある出来事を眺めるのでなく、自分のものとして迫ってくるものがあるというか、「自分はどうだろう?」と考えさせられます。
やっぱり『RENT』好きだなぁ……と改めて感じますね。

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