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2010/08/27

おおのの 「怪談八雲噺」

ひんやりとした涼しい気配が感じられるような舞台。まさに「夏の夜の…」という感じ。


花組芝居で加納幸和さんのもとで演出助手を務める大野裕明さんの個人ユニット「おおのの」の第5回公演。夏目漱石(これは「おおのの」名義ではないけど)萩原朔太郎、太宰治、溝口健二と取り上げてきた大野さんが今回は小泉八雲を取り上げる。乃木坂・コレドで25日に拝見。


ラフカディオ・ハーン=小泉八雲を丸川敬之さん(花組芝居)、八雲の妻セツを鈴木陽代さんが演じ、八雲の綴った「怪談」をフリーアナウンサーの木次真紀さん、戸丸彰子さんが語る。

冒頭、老年のセツの登場の声にハッとさせられる。(ちょっと、白石加代子さんふう?) 八雲の怪談を語るお二人も、見た目可愛らしい方たちなのに、予想外の声を聞かせられる場面もあって、一人の人の声の幅を感じさせられた。

丸川さんが持ってるまっすぐさが、八雲が持っている情熱にうまくはまっていた。ただ、1時間10分という制約もあるためか、八雲とセツとの関係性を朗読で説明している部分があり、ちょっと客観的な感じになってしまったかも。そこは芝居として表現してもらった方が、私はすんなり世界に入り込めたかなあ、という気もする。とはいえ、夏の一晩にふさわしい清涼感のある芝居を楽しませていただきました。

音楽はピアニスト・保坂修平さんとパーカッション・秋葉正樹さん。 生演奏オリジナルは一気に世界が広がる。
「怪談噺」が終わったあとは、15分の休憩を挟み、「おおのの」でのオリジナル曲を演奏する保坂さんライブが30分。

天井からは夏らしい風情の小物やタペストリーがぶら下がって、夏の楽しさを感じさせる演出。コの字型に配置した客席も、怪談噺を聴くにはふさわしい。演じる上では制約のあるコレドという空間だけれど、うまく使ってるなあ、と感心する。

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