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2010/08/30

キリンバズウカ「LOGLOG」

ディスコミュニケーションのコミュニケーションというか。
自分が向かい合う相手を自分の良いように解釈している、けれど、決して、相手を否定しているわけでなく。
そんな人間同士のつながりが、ある意味とてもリアルだ。

キリンバズウカ「LOGLOG」
作・演出の登米裕一さんのプロデュースユニットで、関西から東京に拠点を移して3回目の公演。シアタートラムで千秋楽の29日に観劇。

「この人たちはいったいどうなってるの?」と思わされるところから、次第にそれぞれの「つながり」が明らかになっていくところとか
なんとなく居心地が悪い感じから、なんとなく居心地が悪くない感じへと移っていくところとか
ゆるやかだけれど、明確な変化が、舞台では表わされていて、登米さんの作劇の確かさを感じる。

初めの10分くらいは芝居に入り込めなかったりして、ちょっと気になる部分はあるのだけれど、でも、舞台に流れる「今の人の空気」というのは非常に説得力がある。特に、登場人物一人一人の造形がしっかりしていて、何より登米さんが選んだ小劇場界の巧みな俳優たちを存分に動かしている様子が快い。

「ハンサム」と呼ばれている人(中原裕也さん)のキャラとか、刑事ハダの説明「シュッとしていて、ナヨッとしている人」とか、思わず笑ってしまう部分もあって。

出演者では、ニイムラ役の三浦俊輔さんは、特異な役柄に走りすぎず、隠された彼の心情を描き出していた。登場人物たちとちょっと違う次元(?)にいるというスタンスを、独特の存在感を持って表していた、ハダ役の堀越涼さん。濃い女性性が魅力的な岡田あがささんなどが印象に残る。


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