劇団四季『春のめざめ』
昨年の初演より、早くも再演が行われた『春のめざめ』。東京公演は5月30日までということで、急いで足を運びました。(5月21日観劇)
ブロードウェイ公演時より大好きな作品です。
ブロードウェイ2007年版の観劇時のブログ
ブロードウェイ2008年版の短いブログ
劇団四季2009年1回目の観劇時のブログ
劇団四季2009年2回目の観劇時のブログ
作品についての基本的な感想は2007年版のをご覧いただくとして。
ほとばしるエネルギーが伝わってくる、心の躍動感がある舞台でした。
2009年1回目の観劇時に「感情を爆発させる部分は、なんというか、もっと強い衝動がほしい…とも思うのです」と書いたのですが、それとはまったく違ってますね。
「THE B/I/T/C/H OF LIVING」(ブチきれそう)も、本当にエネルギッシュで、内面の強い思いがひしひしと伝わってきて、感動しました。
初演より何カ月か経ってテンションが下がってたら…というのはまったく杞憂でした。逆に、間があいたことによって、皆さん役の解釈がさらに深まったのでしょうか。繊細に丁寧に心の動きを追求する四季らしさと、パッションをぶつけるSpring Awakeningらしさがうまく絡み合って、「ああ、もう一度見たい…」と思わされる舞台でした。
私にとっては5人目(!)のメルヒオールとなる、上川一哉さん。歴代メルヒの中で一番骨太?な感じ。「Totally F/u/c/k/e/d」の客席をあおるようなロックテイスト(?)な演じ方は個性的だし意外でしたが、そういう演じ方もアリですよね。面白い。
今回印象に残ったのは、ラストの「パープルサマー」。ブロードウェイ版で見たときは、ちょっと蛇足に思えたこの曲も、四季で見ると納得できてしまう。
季節が変われば、つらく苦しい春は終り、夏が来る。
でも、めぐってくるのは、決してピーカンに晴れた夏じゃなく、purpleカラーの苦味の残った夏なんですよね…。
どんなことが起きても、それでも時間がたてば(生きてさえいれば)それを受け止められるようになるときが来る…
時の重み、それでも生きていかないといけないということ、いろんなことを感じさせてもらった気がします。
(東京終了後、名古屋にて8月11日から上演決定)
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