« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010/03/25

身辺慌しく…

この2週間ほど携わってきた仕事がやっと終わり、一息…といいたいところですが、慌しい日々が続いてます。

実は、とてもやりたいと思う仕事のご依頼をいただいたのですが、それが父親の入院手術の日に重なってしまい、お断りせざるを得ませんでした。5年来関わってきた者としてはとてもやりたかったな…と思い、気持ちが淀んでます。でも、父の方が大事なので仕方ないですね。

気持ちを切り替えて! 今できることに最善を尽くそう。それだけですな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スタジオライフ「トーマの心臓」「訪問者」連鎖公演で思ったこと

レビューでなく、個人的に思ったことを書き留めます。
(3月10日、17日、20日に観劇)

萩尾望都先生の漫画が原作で、登場人物が重なる2作品を連続上演。同公演の連鎖公演は10年ぶり。
透明な少年としての時間を綴りながら、丁寧に、繊細に人間の心理を追求していく舞台です。ある意味、自分自身の生き方まで問われたような気もします。

個人的なことを書くと、萩尾先生の「トーマの心臓」と「ポーの一族」が中学~高校時代の自分の感受性の大部分を作ったといっても過言でないのです。

大人になった今、こうして再び「トーマの心臓」の世界に触れ、さらには萩尾先生と出演者の皆さんに仕事として取材する機会に恵まれたことは、自分にとってはとても貴重なことでした。

(長くなったので折りたたみます)

続きを読む "スタジオライフ「トーマの心臓」「訪問者」連鎖公演で思ったこと"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/03/23

宦官提督の末裔

江戸あやつり人形の結城座、創立375周年(!)記念の公演。
あやつり人形と人間との共演は不思議な感覚。
中国系シンガポール人の郭宝崑の原作で、フランス人演出家のフレデリック・フィスバックが演出。フィスバックの演出作品は以前「われらヒーロー」を見たことがあります。

開演10分ほど前よりプレトークがあり(私は初めからは見てないんですが)、宦官の時代を借りて閉鎖的なシンガポールの現状を描いている作品、などという説明がありました。ちなみに演出家、美術家の実物がしゃべり、彼らそっくりの人形が動きます。通訳さんの人形も出てきて、面白い。
初めのディレクションがあったせいか、飛躍のある設定の16場の芝居がエモーションを膨らませつつ、すんなりと頭に入ってきました。

近代的なオフィスで働くサラリーマンの男性「だれか」(加納幸和さん)が、夜になると、中国の明の時代の鄭和という宦官で提督の夢を見る…という話。それは「胡蝶の夢」(自分か夢の中の人物か、どちらが実態かわからなくなる)でもあるようです。加納さんは、だれか、でもあり、鄭和、でもある。舞台には加納さんそっくりの人形も登場し、さらにはミニ加納さんも登場して。鄭和や皇帝、他の宦官たちは人形で登場しますが、やがて、加納さんも鄭和を演じます。複雑な入れ子のような構造で、自分の感覚が揺さぶられていきます。

当時の中国では貧しい青年が出世するためには宦官になるしかなかったそうで、自分の何かを売り渡さないと生きていけないという閉塞した状況を、現代社会のサラリーマンと重ねているようです。

何場か進み、「だれか」が上手側に足を投げ出して座る姿が、本当に人形のようでドキリとします。
加納さんが鄭和となって演じている姿からは提督の力強さと、心の内に持つ苦味とが伝わってきます。なんだかいてもたってもいられないような気持ちになるのは、鄭和or「だれか」の閉塞感が実感として伝わってきてるせいでしょうか。歌舞伎の型を生かした大きな演技は、人形芝居の中にうまくはまっていて、見ごたえがありますね。

やがて、朝になり、夢はさめたのか、さめないのか。サラリーマンは自分の荷物を全部整理して、外へ出ていきます。おそらく、会社とか社会という「くびき」からの解放も意味するようです。トラムの客席を通過して上に上って外に出ていくので(トラムは客席がかなり傾斜がある)、上昇していくイメージも感じますが、アフタートークの大久保鷹さんの言葉によると「この後、この人はホームレスになるのかも」とあって、演出意図としてはラストシーンは必ずしも前向きなイメージを持ったものではないそうです。

今書いていてふと気づきましたが、この話が「人形」で演じているというのは、とても象徴的なことですね。
あやつり人形のように私たちの体は実はたくさんの糸で縛られているのかもしれない。しかし、宦官提督が大海原に航海したときのように、心だけは広く解放させることもできるのではないか。舞台上で白い布が広げられただけで、広い海を感じられるような、そんな想像力を持っていれば……。

すみません、フィスバックの想定よりは甘い感想かもしれないですが(汗)、非常に想像力をかきたてられる舞台だったので、人間の精神の力を信じてみたくなりました。

最後に。アフタートークで語られていましたが、この原作はまったくト書きがなく、誰が何をしゃべる、という指定もないものとのこと。「構成・演出 フィスバック」とありますが、フィスバックが学術論文のような原作を解釈し、新たに構成して作った舞台だそうです。

(シアタートラムにて3月20日に観劇。公演は終了していますが、6月にイタリア、クロアチアで上演予定)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/03/11

つれづれ

昨日はスタジオライフ『トーマの心臓』を観劇。
なんというか、心が洗われるような舞台でした。『トーマ~』と関連する内容の『訪問者』との連鎖公演で、皆さんの作品に対する理解力&表現力が深まっているようです。来週『訪問者』を見たら、項を改めて書きたいと思います。

その前は、『変身』を観劇。
これも改めてちゃんと書きたいのだけれど、森山未來のザムザが本当に素晴らしい。肉体表現力もだけれど、それ以上にザムザの心情が伝わってきて。不条理劇はあまり得意ではないのですが、入り込んで見られました。

先日、スペシャルライブを見に伺った『サイド・ショウ』。その後、別の日に主演の貴城けいさん、樹里咲穂さんの取材に伺ったのですが、そちらも無事脱稿。

一人の発言の後に次の人がかぶせてどんどん話が膨らんでいくのがとても面白く、笑いの絶えない対談でしたね。
双子のおそろいの衣装が14点も、という話を聞いたときには、『レ・コラージュ』プロローグの衣装の話まで飛び出したり(笑)。
楽しい話の中にも、素晴らしい作品に取り組めることの喜びもひしひしと伝わってきました。

そういえば、前回『ナイン』の取材に伺ったとき、時間より早く貴城さん、樹里さんがいらっしゃって、お二人でキーボードを使いながらずっと歌の練習をしてらっしゃったのを、思い出しました。
そんなお二人だから、『サイド・ショウ』の難曲もモノにして、息の合った双子姿を見せてくれるに違いありません。本番の舞台が楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/03/01

HAPPY 30th

土曜日は「MIKI MAYA 30th ANNIVERSARY PARTY」で司会を務めてまいりました。
みきさんのファンクラブ VENUSのイベントで、FC会報のライターをずっと担当しているご縁で、ここ数年はイベントの司会をさせていただいています。

(そういえば、このあたりの話はブログに書くのは初めてかも)

私の学生時代、普通の演劇・宝塚ファンであったころからずっと拝見している、みきさん。30年のうち、27年くらいは拝見してるかな(笑)? ということで、懐かしい話、今後の話、あれこれ伺ってまいりました。司会しながらも、みきさんの軽妙なトークに爆笑することも度々。今も前を向いて頭を高く上げて歩いてらっしゃる姿に感動し刺激を受けてまいりました。

宝塚時代から全身全霊をかけてお客様を楽しませようとする、エンターテイメント精神に溢れていたのが、とても魅力的な方でした。今は表現の方法は当時と変わっていると思うけれど、そのエンターテイメント精神は今も変わらないのだな、と隣で司会させていただいて、改めて感じています。

ファンの方一人ひとりと目線を合わせているみきさん、そして、最後の退場のときにはピアノの演奏に合わせて自然と息が合った手拍子を送って下さるような、温かいファンの皆さん。こういう心の交流があるところが、素敵だなと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »