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2009/10/26

花組芝居 若手リーディング公演

花組芝居『ナイルの死神』公演中のイベントとして、若手によるリーディング公演が開幕前に行われました。『ナイル~』とは別立てにして書きますね。

10月24日17:35~17:50
『鯛』
作・演出 堀越涼 出演 堀越涼 丸川敬之 二瓶拓也

ネットの『婚カツ・バラエティ番組出演者募集』で集まった10人の男たち。しかし、その番組は嘘で無人島に監禁されてしまうことに。監禁しているのは「アガサ・クリスティ」を名乗る女性。「そして、誰もいなくなった」のように1人1人殺されていく男たち。最後に残った3人が、youtubeにあげる15分間の映像作りを許される、その15分間。

リーディングというよりはむしろ芝居(台本は手元に置かれてますが)。youtubeとか巨大掲示板とか現代的で身近な世相も入れながら、切迫した状況で人間が露になっていくのを、キリキリと描き出していく。アガサの時代とは違い、自分が生き残るために他の人を追い落とすことができる現代の人間の怖さ、というのも感じさせて。

1回勝負の緊張感もあいまって、スリリングな15分間でした。3人のキャラ・個性の違いも、服装、演じ方、佇まい(前を向いて語る丸川さんと二瓶さんに対し、動きを出す堀越さんとか)に表れていて。劇団公演では女形を演じている堀越さんの、切羽詰った男らしさと破滅する攻撃性は新鮮。二瓶さんのナイーブな感じは母性本能くすぐり系(ですか?)、丸川さんも希望と絶望に揺れる感じがうまく伝わってきました。

堀越さんにとってはほぼ初めての作・演出とのこと。音楽の使い方とか、加納さんとは全然違いますよね。花組の演出助手をしている大野裕明さんの作品を見ると加納演出の影響を感じるところもあるのですが、同じ花組内でも全然違う個性が出るものだなと思って、その懐の深さに妙に感心したりして。

開演前のリーディング…ということで、軽い気持ちで客席に現れた人は異質の世界にちょっとびっくりしちゃったかもしれません。
でも、15分間であっても、入場するお客様が続く中で観客の気持ちをそらさず、引きつけられた作品と出演のお3人の力は大したものだと思います。

余談ですが。花組芝居のホームページで「リーディング開始が35分~~ロビー開場を早めて17時15分に設定致しましたので、できれば15分位に劇場に来て、少しゆったりした気持ちで観て頂ければ思います」という前日の書き込みを読んで、一緒に見る友人と17:20に待ち合わせ。なぜか二人ともさらに早く着いちゃって俳優座劇場内のHUBでジュースを飲んでました。17:30に振り返ると、ロビーにいっぱいのお客様が待ってて。こうして、開場前から待っていられる花組芝居のお客様の温かさにもちょっと感動しました。

ところで、なんで『鯛』というタイトルだったの? それはわからなかった(笑)。

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