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2009/09/02

東京芸術劇場『ザ・ダイバー』

鼓の調べをキリキリと絞り込む音が響くと、自分自身もキリキリと絞り込まれているような気分になる…そんな舞台だった。

野田秀樹さんが東京芸術劇場の芸術監督に就任してから初の同劇場演出・出演公演となった『ザ・ダイバー』。(ちなみにNODA MAP公演ではないそう)

自分が『源氏物語』の中の登場人物と思い込んでいる、放火殺人事件を起こした女性。彼女が、精神科医、警察官、検事とのやりとりする中で浮かび上がってくるものは…。
源氏物語の様々な女性にどんどん移り変わっていく女性(大竹しのぶ)。夕顔になったときのなんとも愛らしい表情が印象的で、その同じ女性が悪鬼(というか、般若?)のようなことを犯してしまうのが、怖い。一人の人間の中で、聖女にもなり悪魔にもなれる様をまざまざと突きつけられたようだ。怖いといえば、野田さんが終幕に演じている、浮気相手の奥さん。これまた背筋が凍るような怖さがある。

イギリス人版も拝見しているが、日本人が演じれば、扇子を電話やグラスに見立てたりする日本的手法も突出せず、馴染み深いものに見えるのだな、という印象も。

タイトルにあるダイバー=海女が海にもぐる瞬間、一瞬にして舞台は海の中に変わる(というのが実感できる)。ゆらめく水を感じるのも、演劇の醍醐味。

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