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2009/06/20

長い一日

銀河劇場「炎の人」とシアターコクーン「桜姫」を連続観劇。ともに3時間超の作品で、一日観劇時間6時間以上(!)。ハードながらも充実した一日でした。

ゴッホの生涯を描いた「炎の人」は三好十郎さんの作。劇団民藝の滝沢修さんのゴッホで有名な作品ですが、今回は市村正親さんが演じています。
弓をキリキリと引き絞っていくように、芸術に向かってどんどん研ぎ澄まされていくゴッホの姿を見るのが切なく苦しい。市村さんが天才がゆえの苦悩と狂気を余すところなく描き出していて、圧倒されるばかりです。
周りを彩る登場人物たちも鮮やかな造形で、魅力的。特にタンギー爺さん(大鷹明良)の温かな人柄は、以前実際にゴッホの絵で見ていて感じた優しさがそのまま実物になったようで、感動的でもありました。
耳を切り落としてもなお、絵筆を取り続けるゴッホの静かな余韻が、深く胸に応えました。

「桜姫」は、歌舞伎の「桜姫東文章」を南米に置き換えた…という単純なものではない、まさに一筋縄ではいかない作品。「炎の人」ゴッホは天才という非凡な人の話だとするなら、「桜姫」で描かれているセルゲイ(清玄)は皆に聖者と崇められながら、実は凡夫のままであった人で。劇中に「もやもやっとした男」という表現が出てきましたが、白井晃さんが演じているセルゲイの「もやっと感」は非常にリアル。観終わった後も、「もやっとボール」をたくさん投げたい気分になって、家にまでいろんなもやもや感をたくさん持ち帰ったような気がします。

終演後は佐藤誓さんにちょっとご挨拶。誓さんが演じるイルモの、「追い続けなければいけない」悲しさが心に残ります。誓さんとのご縁も、気づけば随分長くなりました。

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コメント

コメントいただいているのに気づかず、公開が遅れてごめんなさい。

>わんさん
タンギイ爺さん素敵でしたよね! 本当に絵に描かれていたタンギイ爺さんそのものでした。

>froufrouさん
不思議な世界観の舞台にヨタロウさんの音楽がはまってましたね。

投稿: おおはら | 2009/07/27 11:20

「桜姫」、音楽は伊藤ヨタロウさんとのこと、すっ飛んで見に行きました(^^)。白井晃さん、素敵でしたー

投稿: froufrou | 2009/07/18 19:52

私もタンギイ爺さんがとても魅力的だったと思いました。
タンギイ爺さんを見ていると、本当に絵画・芸術を愛しているように感じられ、とても心が温かくなりました。

投稿: わん | 2009/06/27 01:55

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