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2009/03/18

zupa『ホネノウツワ』

私が大好きな女優さんである藤谷みきさんが出るzupaの第3回公演『ホネノウツワ』、拝見してきました。
zupaは山の手事情社の水寄真弓さんとOrt-d.dの倉迫康史さんとの演劇ユニット…ですが、今回から、藤谷みきさんも加わり(藤谷さんは第1回から出演はしてたのですが)、3人のユニットになったそうです。

私は第一回の『サロギュラ』につづいて、2度目のzupa。小説などを題材にし、それを解体して新たな作品を創り上げていくのが特徴で、聞くところによると、エチュードで作っている部分が多いようです。
『サロギュラ』のときは、元となる題材を演じている部分も結構長かったように記憶してますが、今回はかなり短く、わ一瞬のインパクトで見せるという感じかな。
『地獄変』と『夜長姫と耳男』が題材。タイトルの「ホネノウツワ」とは、骨の器(外側を覆ってるもの)→肉体。骨と肉、生死、芸術と肉体(エロス?)などが様々に数珠繋ぎになって、創作の部分と原作の部分が渾然一体になっている……という感じでしょうか。

イメージの飛ばし方に翻弄されているうちに、長い夢を見た後のようにふっと終わる感覚(えっ、ここで終わり?みたいな)は嫌いではないです。

私は『地獄変』は読んでなくて、いただいた当日パンフに載ってたあらすじの最後までたどりつけないで舞台を見始めてしまったので、も一つ理解ができてない気がするのですが、『地獄変』を読んでる人だとまたとらえ方も違うのではないかな。
『夜長姫と耳男』にしても、夢の遊眠社の『贋作・桜の森の満開の下』でしか知らないのですが、それでも、藤谷さんが夜長姫の言葉を口にすると、狭い下北沢の「楽園」(劇場)が、まるで広い野原に飛んでしまったようにイメージが広がって、それがとても気持ちよかったです。

水寄さんもとてもキュートでパワーのある女優さんで、藤谷さんと二人を擁しているのは、とても魅力的なユニットですね。冒頭の二人(の死体?)が男性に担がれてくるイメージはとても美しかったです。なんだか、『マノン・レスコー』で死んだマノンが恋人に担がれてる場面のような感じ。

作品としては、女性のエロスを追い求める男性側の目線、というのが強いようで、これだけの女優陣を擁しているなら、女性目線で語ってる部分もほしかったかも。でも、それ以上に、二人の女優さんの肉体が雄弁に語っていたから、それは必要ないのかな(どっちなんだ)。

花組芝居より丸川敬之さんが出演。『夜のヒットスタジオ』を知らない世代代表(笑)で、知ってるか知らないかで分けられてしまうという場面はやけにおかしかったです。見た目的なインパクトはとても素敵。もっと心から追い求める……なんていう迫力を見られたら、きっとさらに素敵、とも思います。

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