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2009/03/29

『さよならシアタートップス、最後の文化祭』

シアタートップスが閉館するという。最後を飾る公演として、今までトップスにゆかりがあった劇団・ユニットが集まり、1組30分×3本のオムニバス上演をするというシリーズ。私は劇団一跡二跳、泪目銀座、ラッパ屋の公演を見に行ってきました。
それぞれ、何かを失いながら、何か前に向かっていこうとするメッセージが感じられる舞台。

泪目銀座は中村トーイズという倒産したおもちゃ会社の社員を、おもちゃたちが励ますというファンタジー。楽器を弾く場面は往年のナミギンテイストでなかなか楽しい。私が見たときは当日ゲストで川平慈英さんが出てらっしゃいました。言葉をしゃべらない人形(見た目はスナフキンふう)という設定で、台詞が一言もないのに大変な存在感を放つという(笑)、川平さんらしい出番でした。桂憲一さんは久々に、若干へたれキャラの役を見たかな。舞台で自由に息をしている感じが素敵。会社員の村田雄浩さんの心温まる演技、そして、追い詰められたサラリーマンのおかやまはじめさんというのは、本当にピッタリです。泪目銀座も当初の形とは違う感じに発展していったユニットですが、今回は懐かしいテイストでした。

続いてラッパ屋。影が薄かった窓際族社員のお通夜の席に、あるなぞめいた女性が現れて…というショートストーリー。これもある種のファンタジーかなあ、人生ってこうであったらいいなという夢というか。30分ですべてがきちんと描かれていて、芝居の面白さの原点を見るような作品でした。ラッパ屋さんは出演者が日替わりで、私が見た日が初日だった役者さんも何人かいらしたそうです。


今回の公演パンフは、トップスのすべての公演を網羅し、かかわりのあった方々の様々な言葉が載っている、貴重版です。

個人的に、シアタートップスというと、私にとっては、初めて劇団☆新感線を見たところ(いのうえひでのりさんが、あの小さいトップスの舞台で無理やり宙乗りをしていた(笑))。サンシャインボーイズもトップスで、一番前の桟敷席で体育座りをして見たのが初めて。体の大変さにもかかわらず、本当に舞台に引き込まれたなあというのを今でも思い出します。ナミギンやラッパ屋、熱帯、アクターズ・スリル&チャンスもトップスで何度か見ました。
いろんな思い出が詰まった劇場がなくなるのは寂しいことだけれど、こういう「最後の文化祭」という形で、祝祭感を持って見送れたのは、幸せなことでした。カーテンコールでいろいろな劇団が交じり合いながら、にぎにぎしく挨拶をしている姿を見て、ちょっと胸が詰まるものがありました。
今日が最終公演日ですね。さよなら、シアタートップス。

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加藤健一事務所『川を越えて、森を抜けて』

加藤健一事務所公演『川を越えて、森を抜けて』、見てまいりました。

ニューヨークからそんなに遠くない、今から何十年か前のアメリカの一都市。孫の青年(山本芳樹)と、母方&父方のおじいちゃんとおばあちゃん(加藤健一、竹下景子、一柳みる、有福正志)、そして、彼らの家に遊びに来るお嬢さん(小山萌子)の6人のみが出てくる芝居。
昇進が決まってこの都市を離れようとする孫と、それを阻止しようとするおじいちゃん、おばあちゃんのやりとりがほほえましい。日常の一断面を切り取ったようでありながら、それは既に今の日本やアメリカではなかなか見られないような自然な温かさにあふれていることに気づく。
特に、終幕、時間が過ぎて、皆が去ってしまった後、一人家に残ったおばあちゃん(竹下)と孫の会話が胸に残る。
幸せな時間は限りがあり、結局、人は一人で生まれて死んでいくものだけれど、でも幸せだったという確かなものがあれば、人の心はずっと豊かでいられるのだろう。そして、家族の血を受け継いで、孫がまた新たな家族を作って、幸せな形を築いているということも、人間の命の永遠の証なのかもしれない。

こういう戯曲を発掘し、奇をてらわずに上質な舞台に創り上げる、カトケン事務所さんの舞台はすばらしい。
竹下景子さんのおばあちゃんのなんとチャーミングなこと! そして、ちょっとガンコもののおじいちゃんのカトケンさんの演技がとても豊かだ。
山本芳樹さんは、加藤健一事務所の前2作もそうだったけれど、親の世代ときちんと向かい合うことができる、心の優しい青年という役どころを違和感なく、とても自然に演じている。普段スタジオライフで演じている顔とは違い、穏やかで温かい空気を舞台に漂わせているのが魅力的だ。モノローグがとてもお上手と思う。

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2009/03/22

「マルグリット」と「ストーン夫人のローマの春」

1日おいて観劇した2作品『マルグリット』と『ストーン夫人のローマの春』。図らずも「国同士の関係が人間関係にも影響を与える…」という台詞が両方にあって、いろいろ考えさせられる。

『マルグリット』は、第2次大戦下、ナチスドイツ占領下のパリが舞台で、『椿姫』をモチーフにした話。
ナチスの将軍オットー(寺脇康文)が、彼の愛人(恋人?)のマルグリット(春野寿美礼)に向かって言うのは、「ドイツがフランスに対する憧れの思いがあって、ドイツがフランスを手に入れた。そして自分も…」(正確な引用ではありません)という台詞。

オットーの人物造形は、決してステロタイプな極悪非道なナチ将軍ではなく。(また、おそらく極悪非道を描きたいなら、寺脇さんをキャスティングしなかったとも思う)人間的な苦味と歪み、そして愛情を感じさせて、寺脇さんならではの奥深いオットーになっていたと思う。

そして、マルグリットという役はただの悲劇のかわいそうな女性、というのでなく、「占領されたフランス」そのものの象徴という部分も担っていて、春野さんは宝塚退団後1作目として相当な難役に果敢に挑戦していると思う。年下のピアニスト、アルマン(田代万里生)との恋愛感情に突っ走るのではなく、どこか距離感があるような表情なのも、複雑な女性心理ゆえ? でも、アルマンと一緒のときにふと見せる少女のような笑顔も印象的ではある。

単純に「悲恋に感動して泣いて、カタルシスを感じる」というタイプの作品ではないので、観劇後の印象はスッキリはしない感じなのだけれど、ナチス占領下→戦後の市民たちの心情など、観終わった後に後を引いていろいろ考えさせられた。

他に、山崎裕太さんの明るい個性も記憶に残る。

『ストーン夫人のローマの春』は、『欲望という名の電車』などのテネシー・ウィリアムズの小説を初舞台化。演出はロバート・アラン・アッカーマン。
映像的な場面転換だな…と思いながら見ていたけれど、これは『ローマの哀愁』というタイトルでヴィヴィアン・リー主演で映画化されている作品。透明のアクリルにローマの建造物の絵を描いたような、立体的で透ける装置が不思議で面白い。

自分の衰えを感じて引退した女優が、侯爵夫人に紹介された男娼に溺れていく…という作品で、こちらは男娼が「アメリカがイタリアからいろんなものを奪っていった。だから、俺が取り返してやるんだ」というような(これも引用不正確)台詞を言う。

(国→個人の関係は、『マルグリット』はメインテーマに近いけれど、『ストーン夫人~』はモチーフ的な感じの扱いと思うが)

衰えをまざまざと見せながら、男娼に溺れ、そしてボロボロになっていく様子を、惨めでなく美しく描けるのは、麻実さんならではか。

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2009/03/18

「良い時間をありがとう」

一昨日、取材でお会いした方からうかがった言葉。

映画化もされたドラマで、私と同じ名前の役をご卒業なさった役者さん(…って書くとどなたか分かりますよね(笑))の舞台の会見があり、会見後に取材させていただきました。
会見は昼間で私の取材は一番最後。おそらく何時間もお話し続けていたのに、テレビで見せられている顔とは違って、真面目に真剣に(でも笑いも交えながら)舞台に対する思いを語って下さいました。
「テレビは自分の引き出しの中から演じるもの、舞台は自分の引き出しを増やすもの」という話。そして、今もミュージカルの舞台に挑戦なさっていますが…という話を伺っているうちに、「この仕事は話が来ないとできないものだから、目標というのはないんですよ。でも、一つ一つを全力でやっていれば、必ず次につながるはず。そういう思いで、今も全力でやっているし、次の舞台にもすべてを注いでいきます」というようなお話をされていて、インタビューが終了。

というところで、普通は話が終わるのですが、「ありがとうございました」と言った後、その方がぽろりと「インタビューされることで、自分もすごく得るものもあるんです。こうやって、自分の口からふっと出た言葉で『あ、今、自分ってこういうこと思ってたんだ』と思うこともあるんですよ。だから、今日は良い時間をありがとうございました(笑)」と言って下さって。

ライター冥利に尽きるような、嬉しいお言葉でした。そして、真摯に生きてらっしゃるというお人柄も感じて、素敵な方だなと心から思いました。

芝居をやってらっしゃる方たちは、それぞれ皆真剣に芝居というものに向かい合っていて、その姿に触れること、そして少しでもその姿を伝えようと努力することが私の喜びなのですが(もちろん、うまくいくときばかりでなく、「ああ~」と思うこともしばしばあって、落ち込んだりもしますが)。私も一つ一つの仕事を大事にして、心を込めて人に伝えていきたい……と改めて感じさせていただきました。

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zupa『ホネノウツワ』

私が大好きな女優さんである藤谷みきさんが出るzupaの第3回公演『ホネノウツワ』、拝見してきました。
zupaは山の手事情社の水寄真弓さんとOrt-d.dの倉迫康史さんとの演劇ユニット…ですが、今回から、藤谷みきさんも加わり(藤谷さんは第1回から出演はしてたのですが)、3人のユニットになったそうです。

私は第一回の『サロギュラ』につづいて、2度目のzupa。小説などを題材にし、それを解体して新たな作品を創り上げていくのが特徴で、聞くところによると、エチュードで作っている部分が多いようです。
『サロギュラ』のときは、元となる題材を演じている部分も結構長かったように記憶してますが、今回はかなり短く、わ一瞬のインパクトで見せるという感じかな。
『地獄変』と『夜長姫と耳男』が題材。タイトルの「ホネノウツワ」とは、骨の器(外側を覆ってるもの)→肉体。骨と肉、生死、芸術と肉体(エロス?)などが様々に数珠繋ぎになって、創作の部分と原作の部分が渾然一体になっている……という感じでしょうか。

イメージの飛ばし方に翻弄されているうちに、長い夢を見た後のようにふっと終わる感覚(えっ、ここで終わり?みたいな)は嫌いではないです。

私は『地獄変』は読んでなくて、いただいた当日パンフに載ってたあらすじの最後までたどりつけないで舞台を見始めてしまったので、も一つ理解ができてない気がするのですが、『地獄変』を読んでる人だとまたとらえ方も違うのではないかな。
『夜長姫と耳男』にしても、夢の遊眠社の『贋作・桜の森の満開の下』でしか知らないのですが、それでも、藤谷さんが夜長姫の言葉を口にすると、狭い下北沢の「楽園」(劇場)が、まるで広い野原に飛んでしまったようにイメージが広がって、それがとても気持ちよかったです。

水寄さんもとてもキュートでパワーのある女優さんで、藤谷さんと二人を擁しているのは、とても魅力的なユニットですね。冒頭の二人(の死体?)が男性に担がれてくるイメージはとても美しかったです。なんだか、『マノン・レスコー』で死んだマノンが恋人に担がれてる場面のような感じ。

作品としては、女性のエロスを追い求める男性側の目線、というのが強いようで、これだけの女優陣を擁しているなら、女性目線で語ってる部分もほしかったかも。でも、それ以上に、二人の女優さんの肉体が雄弁に語っていたから、それは必要ないのかな(どっちなんだ)。

花組芝居より丸川敬之さんが出演。『夜のヒットスタジオ』を知らない世代代表(笑)で、知ってるか知らないかで分けられてしまうという場面はやけにおかしかったです。見た目的なインパクトはとても素敵。もっと心から追い求める……なんていう迫力を見られたら、きっとさらに素敵、とも思います。

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2009/03/09

フルーツバスケット

フジテレビジョン・Studio Life・銀河劇場主催の『フルーツバスケット』。ダブルキャスト公演の両チームを拝見してきました。
世界で一番売れている漫画としてギネスにも載っているという少女漫画の初舞台化。スタジオライフのオールメールキャスト方式を、外部出演者半分とライフ役者半分で演じるというプロデュース公演は昨年の『カリフォルニア物語』に続くもの。漫画らしい誇張とコミカルな表現と共に、スタジオライフの倉田淳さんらしいナイーブな切なさがあって、スタジオライフの(プロデュース公演ですが)の新機軸というところか。

十二支の物の怪が憑いてしまった一族の人たちと、母を失った女子高校生透との交流を通して、癒され、心許されていく人々の姿を描く。
十二支の物の怪に変身するシーンはどうするのだろう…?と思いましたが、こう来たか(笑)という感じで、結構楽しく拝見しました。装置の移動と組み合わせてうまく工夫してありましたね。シリアスな話の展開なのに、場面のラストに一人(一匹)だけポツンと佇んでいる、オレンジの猫のぬいぐるみ(って言っちゃいけないんだろうけど(汗))の姿がやけにおかしかったり(笑)。

エピソード的には、1幕終わりに出てくる草摩はとり(曽世海司)と佳菜(吉田隆太)との悲恋と、十二支憑きに生まれてしまったがために母親に疎まれる草摩紅葉(荒木健太朗)の場面が印象的。
曽世さんのはとりはスピード感ある展開の中に、切ない恋の思いを滲ませていて、吉田さんの佳菜が見せる女心とともに記憶に深く残ります。
余談ですが、曽世さんは先日発売されたレプリークBis「漫画と舞台」特集で取材させていただきまして。漫画原作の舞台に日本で一番数多く出演されてるのが曽世さんだということに、雑誌が出てから気がつきました。雑誌が出る前に気がついて、このこと書けばよかったー! 以前の「アドルフに告ぐ」のときも思いましたが、漫画的に誇張するべきところをうまく誇張して見せるのが抜群にお上手なんですよね、曽世さんって。

そして、映画「ローズマリーの赤ちゃん」の逆バージョンのようなエピソードの紅葉。ローズマリーの赤ちゃんは悪魔を産んでしまった母親が、たとえ悪魔であっても自分の子供を受け入れる…という話なんですが、今の時代は「自分の子供が悪魔に見えるから拒絶する」というほうがリアリティがあるんでしょうね。と思うと、悲しいですが。初めのほうは無邪気な少年のように見えていたのに、母親を思い続ける紅葉の姿が胸に突き刺さって。荒木さんはこういう感情の波が押し寄せる様子をつぶさに見せられる役者さんなのだなあ、と思います。

そして、物語の中心は本田透(三上俊)と一緒に住むことになる、草摩夾(上山竜司・岩崎大のダブルキャスト)と草摩由希(松本慎也と真山明大のダブルキャスト)の共生。
心に苦しみを抱えている少年たちが、透の存在に癒され、励まされて変わっていく過程を丁寧に描いているのが、作・演出の倉田さんの真骨頂。3人の不思議な共生から、いつか心を許し合う関係に変わっていく様子が、夾が何気なく言う「<家>に帰ろう」という<家>の一言に隠されていて、ちょっと「ああ…」と思います。
上山さんの不器用な男の子らしさがある夾、一方岩崎さんは周りのものを傷つけずにいられない弱さとコンプレックスと裏腹のパワーを見せて、それぞれに対照的。松本さんの由希は透に対する思いが丁寧に描かれていますね。真山さんは(舞台2度目ということだが)はっとさせられる瞬間が何度かあって、役者としてのきらめきを感じさせられました。

透は皆のことを温かく癒す女の子であるけれど、その前に母親を亡くしたという深い悲しみと葛藤があるからこそそうなったはずで、透の人となりが伝わるエピソードをもう少し盛り込めれば(タイトルになっている、「フルーツバスケット」で仲間はずれにされた話など)、透に対する共感もさらに増したのではないか…とも思います。でも、そのあたりは、「フルバ」劇化パート2、パート3につながっていく布石なのかもしれません。

猪憑きの猪突猛進な女の子、草摩楽羅を演じた米原幸佑さん。女の子の恋するパワーを肉体を駆使して演じていたのは楽しかったのですが、終幕近く、台詞がない場面でしたが、恋する夾に対する切ない思いが無言の表情の中に溢れていました。夾を恋する思いと、自分がどれだけ思っても透には叶わないという悲しみの両方が伝わってきて…。男性の肉体を持った人だからこそ、純化した思いが伝わるんでしょうか。こういう芝居が見られたときは、素直に心打たれます。

ちょっと余談。今回舞台監督助手をやってらっしゃる、Studio Lifeの新人さん、神野明人さんと初めて今回ご挨拶できました。花組芝居の美斉津恵友さんと養成所時代に同期だったそうで「会ったらよろしく」というようなことを美斉津さんに言われてから1年くらい(汗)、やっと機会が巡ってきました。『マージナル』でもしっかりした演技が印象的だった神野さん。今回は実は変身後の猪もやってらっしゃるとか(あの雑巾がけスタイルのスピードもインパクト大!)。今度はライフの舞台でお顔が拝見したいものです。

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2009/03/03

韓国でもやっていることはあまり変わらない(笑)

「ロミオとジュリエット」を見終わった後に[RENT」の会場に移動するために地下鉄に飛び乗り、見知らぬ外国の住宅街をひた走るワタシ……韓国に行っていても、日本でもやってることがあまり変わらない自分自身にちょっとウケました(笑)。

韓国版RENTはおそらく20代前半の方が多かったのかな。集団としてのパワーを感じました。Angel役の方がとてもキュートで素敵でした。言葉は違っても、やっぱりジョナサン・ラーソンが作ったものは変わらず人の心を打つな……というのも改めて感じます。

到着日に見たのは「ドン・ジュアン」。「宮」のプリンス役で人気を博したチュ・ジフンが主演の日を見てきました。
この会場もとても遠かった~。劇場の裏は山(爆)。日本の感覚で言うとさいたま芸術劇場という感じの場所でしょうか。でも、お客様は平日の8時開演なのにいっぱいでした(チュ・ジフン人気?)
これはカナダ初演のフランス語ミュージカル。何度か上演されている作品のようですが、やや演出が平板かな。本場フラメンコチームが出るというのがウリだったようですが、それが韓国人キャストとうまく融合できてなかったかも。言葉が分からなくて到着直後&ソウルについてからも移動が長かったこともあり、ちょっと見てる間の緊張が途切れてしまいました。チュ・ジフンさんはかっこよかったですが、ご本人が持ってらっしゃるキャラがあまりドンファン寄りじゃない方だと思うので(「宮」などを見るかぎり)、キャラ的には、トリプルキャストのうちの一人、キム・ダヒョンさんのほうが合ってそうだったかなと予測します。

ところで、「ドン・ジュアン」も「ロミオとジュリエット」も、見てて驚いたのが、本編が終わってカーテンコールになったら客席の人が大勢立ち上がって、最前列の前まで駆け出していったこと。詰め掛けた人が写真撮りまくっててホントに驚きました。日本以外のいろんな国で舞台見てますが、こういう光景は初めて見ました。(以前、韓国で「ヘドウィグ」も見てるのですが、そのときは前に駆け出すようなスペースがない劇場だったのでこういうことはなかった)。ロミオ様やベンヴォーリオ様は余裕で握手とかしていて、ちょっと羨ましいとも思いましたが(笑)。

私は見られなかったのですが、「ノートルダム・ド・パリ」の韓国人キャスト版も上演されてました。日本はウィーンミュージカルが多いですが、韓国は「ロミジュリ」「ドンジュアン」(これはカナダのフランス語ミュージカルだけど)などフランスミュージカルが多いのですね。同じ東洋人とはいえ、情熱的なパワーがある韓国人はラテンなフランスミュージカルが近しく感じるのでしょうか?
オフブロードウェイミュージカル「ZANA DON'T!」「THRILL ME」も上演中で、日本よりも新作上演のペースは韓国のほうが早いのですよね。「ALTAR BOYZ」も日本よりずっと先にやってたし…。このあたりも、韓国演劇に注目されるところです。
日本再演が決まった「サビタ」も見たかったのですが、日程上はみ出してしまって見られず残念…。

というわけで、4日滞在4本観劇のソウル旅行。合間にハンユルジュンというコスメメーカーがやってるエステに行ったり(←ここ、すごく良かった!)、現地の人がいくチムジルバンで温まったり、ウォン安のおかげでとても安くなってたi Pod nano 8ギガを買ったり、勢いでプラダのバッグを買ったり(笑)、大好きな三清洞でお茶したり、エルメスカフェに行ったり……とまあ、旅行らしいこともやって、短いながらも満喫したソウルでした。(一緒に行った友人とは飛行機が違って、友人はIKKOさんに会って写真を撮ってもらったそうで、それがちょっと羨ましいですね(笑))

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