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2008/10/02

ニューヨークより戻りました

27日に帰ってきました。未だに時差ぼけが抜けずにぼんやりしてます(苦笑)。

途中ジャズを聴きに行ったりした日もあったんですが、結局8本観劇し、いろいろ刺激を受けたニューヨーク滞在でした。

印象に残ったところを書くと。
アンソニー・ラップの「Without You」には、下に書いたとおりとても心動かされました。

「ハリー・ポッター」ダニエル・ラドクリフ君主演の「Equus エクウス」。劇団四季版も見ていますが、まず劇場に入ったときに、舞台装置にあっと思って。オンステージシートがある設定なのですが、それが舞台上のほうに作られ、その席のお客さんは舞台を覗き込むようになってるんですね。それが、普通の客席に座ってる私たちからすると、登場人物の姿を覗き込んでいる自分たちの映し鏡のようにも見えて、なかなか面白い効果でした。
ラドクリフ君は屈折した少年の感情の流れを繊細に、かつダイナミックに伝えてました。精神科医の役は、「ハリー・ポッター」でラドクリフ君をいじめてたリチャード・グリフィスがやってました。「ハリポタ」の憎たらしいおじさんしか知らないので、その別人のような演技の幅広さにも驚かされました。日本では日下武史さんがやっていて、精神科医らしい硬質で知的な演技が印象に残りますが、リチャード・グリフィスは、日本人でたとえるなら串田和美さんか柄本明さんとでもいうような自由でウィットに富んだ演技で、同じ役でもいろんなアプローチがあるんだと感心させられた。
劇中ラドクリフ君が一糸まとわぬ姿になるところがあるのですが、四季のときはここまで見えてなかったと思うのに、ラドクリフ君(と相手役の女の子)はものすごくよく見えて(^^;ゞ、驚きました。
馬の役の人たちのセクシーさは、やっぱり欧米人ならではですよねぇ…。

「Gypsy ジプシー」はなんといっても、パティ・ル・ポンが素晴らしい! 以前ロンドンで「Sunset Boulvard」で彼女を見てますが、今回もまさに圧倒的。娘役のローラ・ベナンティも(以前、「Wedding Singer」で拝見してますが)変貌振りをうまく見せていて、素敵でした。

「Spring Awakening」は前回のNY以来の3度目の観劇。キャストがオリジナルから変わってちょっと弱くなった(というか、オリジナルの二人が良すぎた?)のは否めないけれど、やっぱり大好きな作品には違いないです。若者たちの繊細な心理と、爆発するパワーにいつも胸打たれます。

日本で「ビーシャビーシャ」という題でやった、デ・ラ・グァーダと同じグループが作る「Fuerzabruta」。客席巻き込み型のパフォーマンス。始まる前に「動かないと危険です」と注意があったとおりで(笑)、びしょぬれになったり、紙ふぶきまみれになったりしながら、体感してきました。面白かったけど、「ビーシャビーシャ」を見てる分、衝撃度は低くなってしまったかも。

ブロードウェイの新作「二都物語」。劇評はそんなに芳しくないようですが、個人的にはなかなか好き。愛と献身の物語なので、見てて気持ち的にイヤになるところがないというか。James Barbour(シドニー・カートン)とAaron Lazar(チャールズ・ダーネイ)という2大イケメンが出ているのもポイント高いです(笑)。特にBarbourの歌唱表現力は素晴らしいですね。断頭台の前のシーンはちょっと涙してしまいました。

「Little Mermaid」はディズニーの新作。豪華絢爛に楽しく作られてます。運悪く主役が代役に当たってしまったのでちょっと評価しづらいですが、蟹のセバステャン役のTittus Burgessが本当にエンターテイメント性溢れるチャーミングさで、こういう人材がたくさんいるところがブロードウェイの奥深さですよね。ただ、人魚の動きをローラー付きシューズで表現してたのがちょっと寂しいかなー。ディズニーシーで見たアリエルの動きは「へぇ~」と思わせるものだったので…。ストーリー的には、個人的には元の童話の「人魚姫」にある、切ない哀しさのが好きかも…(コレをいうと元も子もないですが…)。

今年のトニー賞受賞の「In the heights」はスペイン訛りの英語が激しく聞き取りにくくて、かなり話についていけなかったのもあると思うのですが、個人的には、私の心にはぴたっとこなかったです。スミマセン。

日本にいるときは1日2本観劇することもよくあるけど、海外でそれをやるとちゃんと見てられないのがわかったので、贅沢に1日1本体制で。昼間はのんびりニューヨーカー気分?で町歩きして、すっかりパワーチャージして帰ってきました。

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コメント

froufrouさん、お久しぶりです! レプリークBis(お高いのに…)お買い上げ、ありがとうございます。楽しんでいただけていたら嬉しいです。
そういえば、今日、美輪明宏さんの音楽会「愛」に行き、別れの悲しみをリアルに受け止めず、物語にすること…というような話をされていました(ちょっと大雑把なまとめ方ですが)。いろんな受け止め方があるのでしょうね…。

投稿: おおはら | 2008/10/15 00:50

レプリークBis、買いましたよー(^^)/盛りだくさんでお得でした
こないだ朝日新聞に書いてあったのですが、源氏物語って、作者が夫を亡くした時期に書かれたらしいですね。そういえば作品中でも、登場人物が身内や恋人を亡くして嘆いているシーンがすごく多くて長いと思いました。これも作者にとっては書くことが、生きるために必要だったのかもしれないですね・・

投稿: froufrou | 2008/10/11 17:55

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