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2008/10/31

お知らせなど

遅くなりましたが、いろいろお知らせなど。

今回も花組芝居「加納幸和さんに聞く『怪談牡丹燈籠』」をアップさせていただきました。
毎回公演後にお話を伺っているのですが、実は今回は『サド侯爵夫人』の稽古と『怪談牡丹燈籠』の日程が重なっていたため、遠慮申し上げようかと思っていたのです。
でも、加納さんに格別のご配慮をいただいて、(別件で取材する機会があったので、そのあとにお話を聞く時間をいただきました)今回もお話を伺うことができました。加納さん、どうもありがとうございました!
今回も興味深いお話が伺えたと思います。よろしければ、コチラからご覧下さい!

そして、USENさんから発売されている雑誌『BEST STAGE』。今回で3号目ですが、2号から参加させていただいてます。今回は、『SUPER MONKEY ~西遊記』のポスター撮影レポート、『回転木馬』笹本玲奈さん×浦井健治さん、『Show Stoppers』久野綾希子さんの取材を担当していますので、よろしかったら書店なのでお手に取ってご覧下さいませ。

全国ローソンに置かれている「ローソンチケット ENTA版」という冊子で『シャリトーベルサイユ』真矢みきさんの取材もさせていただいてます。真矢みきさんの久々の舞台! 10年封印されていた男役を演じる!ということで、話題の舞台です。
「ローチケ.com」web版はコチラからご覧いただけます。

と、いくつかご案内させていただきました。

これから、Studio Life倉田淳さんの取材に伺います。しっかりお時間を取っていただきいろいろお話が伺えると思うので、楽しみです!この内容も掲載時期が近づきましたらご案内しますね。では!

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久野綾希子「Show Stoppers!」

ミュージカルのショーストッパー(ショーが途中で止まってしまうほどの鳴り止まない拍手を受ける曲)を歌うという久野綾希子さんのコンサート「Show Stoppers」。
まさにショーストッパーの連続! これだけの大曲を連続で歌い続け、しかも1曲1曲にドラマと大きな感動があって…というのは、生半可な方ではなかなか演じられるものではなく。これはやはり久野さんだからこそできたコンサートなのだなと思います。

私にとっては個人的には、宝塚と歌舞伎しか知らなかった高校生の私をミュージカルと一般演劇の世界に誘って下さった方のお一人である久野さん。
先日「BEST STAGE」で初めて取材させていただいたのですが、間近にお会いした素顔の久野さんは、その可愛らしくてキュートな人柄と謙虚な姿勢、そして、「演じることしかできないんです、何も」という舞台に賭ける力強さとすがすがしさがあって、本当に素敵な方でした。

実は冒頭の開幕ベルが「キャッツ」の曲でそのあたりから一人涙目になってたんですが(笑)。
『エビータ』の「Don't Cry For Me Argentina」や『コーラスライン』の「生きた日々に悔いはない」など、久野さんご自信が歌われた曲はまさに情景が甦るようでした。
他に印象に残るのは、『レ・ミゼラブル』の「オン・マイ・オウン」、悲しい恋心が切なく迫ってきました。そして、『プロデューサーズ』の曲。作品の最後にマックスが芝居全部を振り返る大ナンバーに挑戦なさって、パワーで乗り切る迫力でした。

ミュージカルの歴史を振り返るような構成でもあったコンサート。私の前で見てらした、先日久野さんと共演なさった俳優さんもしきりに涙をぬぐってらっしゃいましたが、久野さんの「舞台に賭ける」情熱が伝わってきたのが感動的で、とても贅沢な一晩でした。
公演はあと今日のマチネ公演を残すのみで、まさに2回かぎりの夢のような舞台でしたね。(銀河劇場にて)

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2008/10/20

まさに女形対決! 『サド侯爵夫人』

絶対に初日に行きたい! 行かねばならぬ! と勝手に心を燃やして伺ってきた『サド侯爵夫人』。

三島由紀夫の名作戯曲を男性だけ6人の出演者で上演するという企画。
中でも、篠井英介さんが花組芝居を退座して以来18年ぶりに、花組芝居座長、加納幸和さんと共演するということで注目を集めています。

花組芝居のファンの中では古株のほうに入るであろう私も、実はナマで二人ががっぷり組んでいる姿を見るのは初めて。(本公演としては『ザ・隅田川』再演から見てるのですが、隅田川はお二人の役はあんまり絡みがなかったんですよね)

『サド侯爵夫人』ではサド侯爵夫人ルネが篠井さん、ルネの母・モントルイユ夫人を加納さんが演じます。

この芝居の始まりから終わりまでが18年という設定。何度も出てくる「18年」というセリフには因縁めいたものを感じずにはいられません。

客席にも恐ろしいくらい(?)緊迫感が漂ってました。
役者さんたちの力のこもった演技に集中するばかり。
特に第2幕のルネとモントルイユ夫人の対決(?)シーンと言ったら!
終わって暗転した後、そこここからお客さんのほっと息をつく音が聞こえました(笑)。(皆、息を詰めて見ていたらしい)

と言いつつ…。
私はいろんな方が演じている『サド侯爵夫人』を拝見し、本も読んでいるのだけれど、いつも見終わった最後には宇宙に放り出された気持ちになってしまうので。今回もそうでした。

私が持ってる文庫版の後書きには
「サド夫人は貞淑を、夫人の母親モントルイユ夫人は法、社会、道徳を、シミアーヌ夫人は神を、サン・フォン夫人は肉欲を、サド夫人の妹アンヌは女の無邪気さと無節操を、召使シャルロットは民衆を代表して、これらが惑星の振興のように、交錯しつつ廻転してゆかねばならぬ」
という三島由紀夫の言葉があるのですが。

さらに三島の言葉を借りるなら、「セリフだけが舞台を支配」していたのが今回の舞台で。
言葉の渦に圧倒され、対立する女たちに翻弄されているうちに、最後には私は遠く弾き飛ばされてしまうのです(汗)。完敗です。圧倒されてます。

共演というよりは競演。今、女形対決を見るのなら、この『サド侯爵夫人』を置いて他はないでしょう。

他の出演者の皆さんもそれぞれに役どころを演じています。天宮良さんのサン・フォン夫人はグラマラスな質感がありました。山本芳樹さんのシャルロットも抑えた中にほとばしるものがあって、その変化が面白いのです。

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2008/10/02

ニューヨークより戻りました

27日に帰ってきました。未だに時差ぼけが抜けずにぼんやりしてます(苦笑)。

途中ジャズを聴きに行ったりした日もあったんですが、結局8本観劇し、いろいろ刺激を受けたニューヨーク滞在でした。

印象に残ったところを書くと。
アンソニー・ラップの「Without You」には、下に書いたとおりとても心動かされました。

「ハリー・ポッター」ダニエル・ラドクリフ君主演の「Equus エクウス」。劇団四季版も見ていますが、まず劇場に入ったときに、舞台装置にあっと思って。オンステージシートがある設定なのですが、それが舞台上のほうに作られ、その席のお客さんは舞台を覗き込むようになってるんですね。それが、普通の客席に座ってる私たちからすると、登場人物の姿を覗き込んでいる自分たちの映し鏡のようにも見えて、なかなか面白い効果でした。
ラドクリフ君は屈折した少年の感情の流れを繊細に、かつダイナミックに伝えてました。精神科医の役は、「ハリー・ポッター」でラドクリフ君をいじめてたリチャード・グリフィスがやってました。「ハリポタ」の憎たらしいおじさんしか知らないので、その別人のような演技の幅広さにも驚かされました。日本では日下武史さんがやっていて、精神科医らしい硬質で知的な演技が印象に残りますが、リチャード・グリフィスは、日本人でたとえるなら串田和美さんか柄本明さんとでもいうような自由でウィットに富んだ演技で、同じ役でもいろんなアプローチがあるんだと感心させられた。
劇中ラドクリフ君が一糸まとわぬ姿になるところがあるのですが、四季のときはここまで見えてなかったと思うのに、ラドクリフ君(と相手役の女の子)はものすごくよく見えて(^^;ゞ、驚きました。
馬の役の人たちのセクシーさは、やっぱり欧米人ならではですよねぇ…。

「Gypsy ジプシー」はなんといっても、パティ・ル・ポンが素晴らしい! 以前ロンドンで「Sunset Boulvard」で彼女を見てますが、今回もまさに圧倒的。娘役のローラ・ベナンティも(以前、「Wedding Singer」で拝見してますが)変貌振りをうまく見せていて、素敵でした。

「Spring Awakening」は前回のNY以来の3度目の観劇。キャストがオリジナルから変わってちょっと弱くなった(というか、オリジナルの二人が良すぎた?)のは否めないけれど、やっぱり大好きな作品には違いないです。若者たちの繊細な心理と、爆発するパワーにいつも胸打たれます。

日本で「ビーシャビーシャ」という題でやった、デ・ラ・グァーダと同じグループが作る「Fuerzabruta」。客席巻き込み型のパフォーマンス。始まる前に「動かないと危険です」と注意があったとおりで(笑)、びしょぬれになったり、紙ふぶきまみれになったりしながら、体感してきました。面白かったけど、「ビーシャビーシャ」を見てる分、衝撃度は低くなってしまったかも。

ブロードウェイの新作「二都物語」。劇評はそんなに芳しくないようですが、個人的にはなかなか好き。愛と献身の物語なので、見てて気持ち的にイヤになるところがないというか。James Barbour(シドニー・カートン)とAaron Lazar(チャールズ・ダーネイ)という2大イケメンが出ているのもポイント高いです(笑)。特にBarbourの歌唱表現力は素晴らしいですね。断頭台の前のシーンはちょっと涙してしまいました。

「Little Mermaid」はディズニーの新作。豪華絢爛に楽しく作られてます。運悪く主役が代役に当たってしまったのでちょっと評価しづらいですが、蟹のセバステャン役のTittus Burgessが本当にエンターテイメント性溢れるチャーミングさで、こういう人材がたくさんいるところがブロードウェイの奥深さですよね。ただ、人魚の動きをローラー付きシューズで表現してたのがちょっと寂しいかなー。ディズニーシーで見たアリエルの動きは「へぇ~」と思わせるものだったので…。ストーリー的には、個人的には元の童話の「人魚姫」にある、切ない哀しさのが好きかも…(コレをいうと元も子もないですが…)。

今年のトニー賞受賞の「In the heights」はスペイン訛りの英語が激しく聞き取りにくくて、かなり話についていけなかったのもあると思うのですが、個人的には、私の心にはぴたっとこなかったです。スミマセン。

日本にいるときは1日2本観劇することもよくあるけど、海外でそれをやるとちゃんと見てられないのがわかったので、贅沢に1日1本体制で。昼間はのんびりニューヨーカー気分?で町歩きして、すっかりパワーチャージして帰ってきました。

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