新感線「五右衛門ロック」
商業演劇の殿堂、新宿コマ劇場に現れたのは、まさに「現代の商業演劇」ともいうべき作品。
豪華なキャスト、これでもかとグイグイ押していくストーリーにチャンバラ、ダンス、ロックの轟音。
12500円というチケット代金は高額だけれど、それに見合う以上のものを見せる!という気合を感じる舞台だった。
個人的には新宿コマ劇場の前にのぼりがはためき、半円形のすり鉢状になった客席にいっぱいのお客さんを見たとき、「こうなるとはな~」となかなか感慨深かった。私が初めて新感線を見たときはシアタートップスで、まだいのうえひでのりさんが舞台に出てて宙乗りとかしていたので(笑)。
釜茹でになった石川五右衛門が実は生きていたら…?という仮定で繰り広げられていく話。タイトルロールは五右衛門(古田新太)だが、話の軸はタタラ国王クガイ(北大路欣也)とカルマ王子(森山未來)の親子の葛藤にある。北大路さんはさすがの存在感で、この重量感はなかなか出せるものではないと思う。ナイーブな感性を見せる森山未來さんは非常に魅力的。ダンスの表現力も抜群で、川平慈英さんとのタップ合戦は一番の見物となった。(タップというより、フーフィングというべきか?)松雪泰子さんの見事なスタイルと色っぽさには見とれるばかり。
力強く、押し出し強く、チャーミングな盗賊の五右衛門は古田さんにピッタリだ。作品の感じとしては、キャラクター化して、「五右衛門○○に行く!」みたいな続編が作れそうだが、はたして??
3時間半(←!)。押し切るパワーで、いかにも夏らしい舞台だった。
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