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2008/04/17

音楽劇「ぼんち」

前作の「罪と、罪なき罪」といい、今わかぎゑふさんの筆は冴え渡ってるなあ、という印象。
大阪、船場にある足袋問屋のぼんぼんの喜久治が、五代目を継ぐところから始まり、戦前戦中の移り変わりの中で、人を愛し(お妾さんが4人)、商売をし……と「商売人」として生きていく姿を描く舞台。
大阪の匂い、昭和の日本の匂いが濃厚な舞台で、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。
特にラストシーンの喜久治の長い一人語りの場は、「人生はすべてうたかたの夢」というような、不思議な透明な感覚があって、素晴らしかったです。

沢田研二さん、ジュリーのぼんちはピッタリですね。女の人がほうっておかないような色気とか。女系家族で家を仕切っているおばあちゃんの土田早苗さんが、おばあちゃんなんだけどおきれいで、背筋がびしっとしていて、家と店を自分で仕切っているという気概にあふれてました。
加納幸和さんの喜久治のライバル的存在の旦那も、役にピッタリでしたね。にっこり笑いながら最後にびしっと刺すところとか(笑)、この粘りがある感じは関西ならではですね。
終演後に加納さんとお話をしたのですが、このお役は原作では喜久治とライバルというよりは喜久治よりずっと年上の飲み友達的な人だったとか。それをわかぎさんが加納さんに合わせて書き換えたのだそうです。「廓文章(吉田屋)」の片岡仁左衛門さん(先代)をご覧になったのが体のどこかに入ってらっしゃるとも。うーん、そういうのがおありになるから役柄に深いものがにじんでくるのでしょうね。

有馬自由さん、野田晋市さんらもまさに適材適所。工夫のある見事な装置は誰??と思ったら、奥村泰彦さんでしたね。さすが!

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