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2008/03/16

WILDe BEAUTY~オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子~

初日開けてすぐの13日に博品館劇場で拝見しました。
オスカー・ワイルドの生涯と、「幸福の王子」「サロメ」などの彼の作品の要素とがまじりあっているミュージカル。
作・演出の荻田浩一先生らしい独特のセンスと雰囲気で、現在と過去と、登場人物と実在の人物とが複雑に絡み合ってる舞台は、一言で表現することは絶対にできないでしょう。
年老いた(といっても46歳)のオスカー・ワイルドを宮川浩さん、その内面で見た目は若いころのワイルドである浦井健治さん。といいつつ、オスカー・ワイルドを妖しく誘惑する青年の役や、劇中のサロメを浦井さんが兼ねて演じていたりもします。

お酒飲んでたわけでないけど、お酒飲んでるときに見てたような、なんだか舞台に酔わされてしまったような感覚です。
自分はだんだん汚れていっている(「ドリアン・グレイの肖像」のように)と思っても、今なおオスカー・ワイルドが残した作品は本当の美しさを放っているわけで……。そんな「きれいは汚い」「汚いはきれい」の世界が、心にずっしりと迫ってきます。
「本当に美しい物は何か?」と自問し続けるオスカー・ワイルドの姿は、もしかして荻田先生自身とも重なっている部分があるのでしょうか?
浦井健治さんは真摯に役柄に取り組んでいるという印象。
幻想的なイメージの作品の中で、はっきりと現実に立っている女性の池田有希子さんと、透明感があって何者にも汚されないような存在感がある朝澄けいさん。二人が逆の役柄というのはありえない、と思うくらいのはまり役で、配役の妙を感じます。

(公演は23日まで)

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