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2008/03/24

黒色綺譚カナリア派 「葦ノ籠」

黒色綺譚カナリア派 第八回公演「葦ノ籠 ~アシノカゴ~」見てまいりました。黒色綺譚カナリア派さんは今回初見。

さすがの私も(?)寺山さんとか唐さんのアングラ演劇全盛の時代は知りません。アングラが流行った時代には、やはり安保とかオイルショックとか日本全体に「アングラをはやらせる」時代の流れやら雰囲気があったのだろうと思います。

では、劇団主宰であり、作・演出の赤澤ムックさんにとって、今アングラ演劇をすることの意味は何なのでしょう? 時代の賜物ではないですよね、もちろん。アングラを知らない世代の人がアングラをこう解釈したということなのかな。
(70年代初めのパンクの後のネオパンクのように)

青山円形劇場というこぎれいな小屋のせいもあるけれど、今回の舞台は決して「悪いもの見にきました」というドキドキ感はなくて、あくまできれい。ストーリーを見ると、「水辺で子供をなくした父親が、非人が集まる河原の男娼の少年と自分の子供を取り違えて……」というドロドロな感じなのですが、でも実際の舞台から漂ってくるものは、まったくドロドロしてないんですよね。父親役の大沢健さんも非常に清潔な感じがするお芝居をしてらっしゃいましたし。

うーん、今の時代にドロドロしたものを求めるほうが間違いかもしれないし、「現代の目からアングラを美としてとらえて表現している」というのならそうかもしれない。

でも。なんかこう……自分の中では割り切れないものも残ってしまいました。赤澤さんの世界観を私が掴めてないのかもしれません。
円形劇場を生かして、壁面に序幕~終幕までのお題を書いて貼ってあるセンスや、橋の下を暗示させる装置などは好きでした。

男娼を演じた升ノゾミさんは少年性があり、それとうらはらの色気もあってなかなか面白い役者さんだと思いました。河原にわらわらといる老婆たちの内の一人「何かと芝居がかる老婆」(笑)の堀越涼さんが、「老婆集団」になりがちなところをうまくアクセントとなっていて目を引きました。

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