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2007/09/04

柿喰う客「性癖優秀」

演劇集団 柿喰う客第10回公演「性癖優秀」(作・演出 中屋敷法仁)を見てきました。

前回の企画公演「誰も笑わない『検察官』」を見て面白かったのと、(「検察官」に引き続き)花組芝居の堀越涼さんが出てるのとで見たいなと思ってたのですが、「エロいよ」という話も聞いてやや危惧しながら劇場に向かいました。……大丈夫でした(笑)。エロじゃなかった。
いや、何をもってエロと思うかというところで、そのものズバリのストレートな台詞は出てきますけど、そういうのはエロとは思わない。むしろ根底に流れる性的なものに関する考え方がとても健全な感じなので(セックスは愛してる人とすべきだ…という)、見終わった後の印象は爽やかです。
でも、見たところ男女半々くらいの客席で、(いわゆる)下ネタ系だと男性の笑い声しか響いてこないのね(^^;ゞ。女の子はそういうとき、どっかで笑っちゃいけないと心のブレーキが掛かるもんなんでしょうかねえ、と客席の年齢層からすると最年長ベストテンに入りそうな(笑)私は面白く思って見てました。

古い土俗性が残る村と新興住宅地のニュータウンとの対比を性的な観点から切り開いてみるという視点が面白いなと。

総勢28人が登場する舞台で、それぞれにきちんと個性ある役があり、テンポ良く場面を変えながら見せていくスピード感はなかなかに気持ちよかったです。
大勢で盛り上げて、TOKIOまで歌って、ちょっとこっ恥ずかしい感じの結論で終わると思いきや、最後に外してみる……という。

役者さんは、若手の劇団らしく結構落差がありますが、主役というかストーリーの芯になって進む中学生役の伊藤淳ニさんが良い感じの個性でした。「トラウマになっちゃうよ」といいながらいつしか一生懸命に突き進んでる感じが、良く出てました。

村とニュータウンの対立の構図から一人離れてるところにある弁護士役の玉置玲央さんは、役柄の自由さと存在の自由さがうまくマッチしていた感じ。ところでいつもTバックになるのですか(笑)?

中学生のお父さん役が堀越涼さん。テンション高めの芝居の中で、自分と元奥さんとの過去を語る場面で見せた心の揺らぎが印象に残ります。
終演後に堀越さんを見つけ出しご紹介してもらって、作・演出の中屋敷さんとご挨拶させていただいたのですが、「堀越さんの魅力をうまく引き出してますね~」と言うと「長い付き合いですから」とのこと。

堀越さん自身をよく知る演出家によって引き出されてる堀越さんを見るのもいいですが、また逆に、彼にとって使い慣れた手ではないだろう女形の堀越さんという二面を見られるのも観客としては楽しいことかなと思います。次回の花組芝居「KANADEHON忠臣蔵」では小浪役で、きちんとした拵えをした女形を演じるのは初めてだと思うので、そのあたりもまた楽しみです。

というところで、芝居はとても楽しく拝見しましたが、以下芝居の内容とは関係ない独り言で折りたたみます。

芝居というのは基本的に人とのコミュニケーションだと思ってます。芝居は舞台上で起きることだけでなく、直接お客さんに対する制作さんも含めて芝居だと私は思う。前回もチラシのことを書いたのでちょっと心苦しいけど、芝居の質と観客の動員数に比べて、制作さんが追いついていないような印象を受けました。(昨日は満員で、通路座りのお客さんもいたのですが、座布団が足りなくなったにしても、下に敷く紙も渡さず「通路に直に座って下さい」と言うのはちょっとどうかと思う)次々回公演はシアタートラムに進出するとのことなので、老婆心ながら書かせてもらいました(スミマセン、本当に老婆っぽくて……)。
ネコメイドコスプレしてる「柿生めこ」さんが劇場スタッフにいるのは可愛くていいんですけどね。

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コメント

波華さん、はじめまして。私は9月3日に拝見しました。同じ日だったんでしょうか?
「性癖優秀」面白い舞台でしたね。花組の堀越さんを先に見た人間としては柿喰う客の姿が意外ですが、こっちのほうが原点なのかも? と思うと面白いです。

更新ペースが遅いブログですが、よかったらまた遊びにいらして下さいね。よろしくお願いします。

投稿: kaoru(おおはら) | 2007/09/08 16:42

こんばんは。初めまして。
私も花組芝居が大好きで、堀越涼さんが出演されるということで「性癖優秀」を観に行きました。もしかしたら同じ日に鑑賞していたかもしれませんね。
花組芝居の外で堀越涼くんのお芝居を観たのが初めてだったので、ずいぶん印象が違って驚きました。いいお芝居をしていましたよね!
中屋敷さんと堀越涼さんって、学生時代からの付き合いなんですね。どちらも若いのにとても活躍されていて、凄いですねぇ。

花組芝居のKANADEHON忠臣蔵も、今から楽しみです!
今後もこちらに遊びに来させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

投稿: 波華 | 2007/09/08 01:33

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