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2007/09/15

「シラノ・ド・ベルジュラック」

西宮公演も昨日終わってしまいましたが、「シラノ・ド・ベルジュラック」プレビュー初日の8月29日と千秋楽の9月9日に拝見してきました。

入ってすぐびっくりするのが歌舞伎の定式幕で円形劇場がぐるりと取り囲まれていること。
始まってすぐ、冒険活劇ふう、というかみなが何役も兼ねる芝居小屋ふうの設定であることから、その定式幕の意味がわかってくるのですが。ただ、芝居が進むにつれ、その活劇風から真に迫った芝居に変容してきますので、そうすると、そのバックに写る定式幕はちょっと不釣合いに見えてしまうかも……。

見所としては、歌舞伎の市川右近さん、猿弥さん、元宝塚花組トップの安寿ミラさん、花組芝居の加納幸和さん、桂憲一さんらの「異種格闘技」的なところでしょうか。
右近さんはシラノを歌舞伎スタイルで造形し、ヤンさん(安寿さん)のコメディセンスと美しさは相変わらずで、生き生きしたロクサアヌ像を見せてくれました。
ラストシーンのたっぷりした別れのシーンが見せ場なのかな。
(でもね、シラノに死ぬ間際に「本当に自分が愛していたのはシラノだった」…と気づかされても、そこで死んでしまうシラノは思いがかなっていいかもしれないけど、後に残されたロクサアヌはこの後どう生きていったらいいの??と思わないでもない(^^;) そういう意味では現世では誰も浮かばれないという、切ないお話ですよね)。

ド・ギッシュの加納さんは粗筋に書いてあった「大悪役」というよりも、切ない恋心の故に思いを貫く人柄がとても素敵に、私の目には映りました。
若き二枚目のクリスチャンの桂さん、プレビューのときよりも千秋楽のほうが、個人的にはとても好きだった。特にシラノの思いに気づくところの芝居が、桂憲一が演じるクリスチャンならではのものになっていたようで、その心の移り変わりがとても痛く、苦しく胸に迫ってきました。


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