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2007/09/02

花組芝居OFFシアター「ザ・漱石」

これが予想外の面白さ! でビックリした。

花組芝居20周年記念公演の第3弾。いつもは加納幸和さんの演出のもと演出助手を務めている大野裕明さんの初めての作・演出。(花組芝居の旗揚げ公演は「ザ・隅田川」だけど、今回が「ザ・漱石」というのは、ちょっと関係あるのか、ないのか…??)
私は30日に観劇。(短い公演なので、残念ながら今日千秋楽)

スミマセン、実はあまり大きな期待を持たずに劇場に向かっていたのだけれど、これが嬉しい誤算だった。

漱石と漱石にまつわる人々、登場人物は相当の人数に上るがそれを五人の出演者(大井靖彦、各務立基、松原綾央、丸川敬之、秋葉陽司)がかわるがわるに演じるという趣向。
特に漱石(大井)と対立する存在として森鴎外(各務)を配置することで、世界が広がりその時代に生きていた人の生き方や考えが浮き上がってきた。
何より、ちゃんと物語を作ろうとする気概が、作者そして演者からも伝わってくるのが気持ち良い。

芝居に緩急のリズムがきちんと合って、ギャグもうまく盛り込みつつ、話の核心の部分に振り戻すバランスもいい。
最後の漱石が他界するシーンはふわっと胸がかきたてられるような感じがした。

若いのだし、もうちょっと破綻があっても……という気もしないのでもないけれど、それもないものねだりかしら。
音楽の入り方もそうだけど、品の良い舞台を作ってくれるところは加納さんの影響なのでしょうか(^_^)。

役者さんは皆さん好演。ひょうひょうとした中に芯の通ったものを見せる漱石の大井さん、そして大汗かいて(笑)大車輪の活躍の鴎外や書生頭の各務さん、朴訥な味わいが素敵だった秋葉さん(秋葉さんの役は芥川竜之介がモデルだそうで、実際に漱石の書生を1年してたのだと、後から大野さんに伺いました。芥川竜之介が漱石のお葬式の受付をしたのですって。へぇ~~)。丸川さんは変なキャバ嬢とかエリスとかヒゲ女形が印象に残ってるのですが(笑)、パワーがある役者さんですよね。松原さんは、樋口一葉などでしっとりどころを演じてました。

ちなみに冒頭に一瞬出てくる「ザ・漱石」というタイトル文字は、原川浩明さんが書かれている。はじめは、小さく書いたものを拡大したのかなー、と思ってたのですが、なんと舞台に掛かってる実寸の大きさで書いたそうで(@_@)。しかし、一瞬しか見えなかったですけど(笑)。でも、芝居と同様勢いを感じさせる字でGOODでした。

一番心を打ったのは、自分がきちんと伝えたい世界をてらいなく表現してくれたことかもしれません。また、大野さんが作った舞台が見てみたいと思います。

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