ウォーキングスタッフ「STONES」
シアタートップスの舞台いっぱいに組まれた「密室」のセット。奥には牢屋の格子、下にはシェルター。(「バブルの時代にシェルターを模して作った部屋」という説明が台詞にあるが)
下手後方のドアから出入りするたびに「WARNING」のランプとけたたましいサイレンが鳴り響く。まさに、ずっと「WARNIG」(警告!)が私達にも突きつけられているような、そんな舞台だった。
「STONES」はローリングストーンズから取っているそうだが(パンフによると)、まさに石が転がり落ちるように、人生の坂を滑り落ちていくような人たちが、ぶつかり合っていくお話。
息を詰めて見る、あっという間の2時間あまりだった。
ヤク中になり、親からも「狂ってる、もう手に負えない」と言われてしまう14歳の子、ナオ(山口奈緒子さん)の切羽詰った孤独が胸に迫る。
牢屋に閉じ込められながら、荒れ狂うナオの姿が、そのままナオの精神も牢に閉じ込められている様がそのまま資格化されてるようで。「WARNING」もそうだけど、人間の心象をうまく絵にすることができる演出家さん(和田憲明さん)だなと思う。
八代進一さんは、小悪党とか不倫教師とか、切羽詰った人たちの中で、一人肝が据わってる人(←ヤクザだけど)。笑顔を含んだ顔に底知れぬ不気味なものも感じさせていた。
(9月15日観劇 公演は終了)
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