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2007/08/24

橋本さとしさんのバルジャンに涙する「レ・ミゼラブル」

本日マチネ、観劇して参りました。橋本さとしさんのバルジャン、初見です。
…もう、涙が止まらなかった。(マスカラを塗っていった自分を後悔するくらい…(笑))
人間を感動させるものは、人間なのだと。そんなシンプルで、でも大切なことが胸に刻まれた公演でした。

さとしさんのバルジャンは人物が生きていました。心の奥に深く温かいものを持ちながら、19年の牢獄生活の中で野獣となってしまった彼の、人間であろうとし続ける戦いの過程が、見て取れて。
高音部になると音程がふらつき気味になるところは残念ですが、でも、そんなことはどうでもいいと思ってしまうくらい、ジャンバルジャンの人物像が明確なのですね。
特に冒頭の歌は圧巻で、そこからさとしさんのバルジャンに引き込まれていきました。

個人的にはさとしさんが新感線で出始めたころから見ていて(唐突に、新感線が青山円形劇場で公演してたときに当日券に並んでて、たまたまさとしさんの楽屋入り姿を見かけて「さとしさん、カッコいいなあ」と思ったことまで、思い出してしまった(笑))、新感線退団後は決して順風満帆の道のりではなかったことを思うと、今日のこの姿を拝見すると非常に感慨深いものがありました。「ミス・サイゴン」のエンジニアはある意味、さとしさんが今まで演じてきた役柄の延長線上にあるけど、バルジャンは決してそうではない。でも、真正面からバルジャンを見つめ、さとしさんなりの、さとしさんだからこそできるバルジャン像を作ってくれたことがとても嬉しかったです。

さとしさんのバルジャンの熱を受けて、石川禅さんのジャベールとの対比も非常に鮮やかで、二人の「対決」「自殺」のシーンは非常に緊密なものとなっていました。
1幕の最後の、バルジャンとジャベールがそれぞれ神に祈っている姿がとても印象的で。ジャベールもまた、神の前に正しく生きようとしている一人の人間であることを感じさせられます。だからこそ、よけい悲しいですね…。

今回初見の方の中では、マリウス役の山崎育三郎さん。歌声がとても魅力的な方ですね。
『レ・ミゼラブル』は見るたびに新しい発見がある舞台であり、自分自身の生き方も問いかけられる舞台です。

来月、ニューヨークに行く予定なので、ブロードウェイに帰ってきたレミゼも見てこようと思ってます。

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