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2007/08/30

山本芳樹さんインタビュー@Forest Plus掲載されました

DVD通販専門サイト「紀伊國屋書店Forest Plus」
http://forest.kinokuniya.co.jp/

のサイトで、私が担当した、Studio Life山本芳樹さんのインタビュー記事が掲載されています。
(クレジットはないですが、私が原稿を書いています)

上のサイトの右側のほうに「山本芳樹さん(Studio Life)インタビュー」と書いてある山本さんの顔写真をクリックすると、インタビュー記事が読めます。

直接インタビューページにリンクするとコチラ↓
http://forest.kinokuniya.co.jp/interview/001/index.html

このサイトの記念すべき第1回インタビュー企画です。
「あらしのよるに」についてのインタビューなので、できるだけ早くお知らせを……と思い、ここでご紹介させていただきました(いや、ここに書いたからといってすぐ皆さんに見ていただけるとは限らないですが)。

「あらしのよるに」稽古中にお話を伺ったのですが、加藤健一事務所「モスクワからの退却」や、今回の公演など、山本さんは良い経験をなさっている最中なのだなあ、ということがひしひしと伝わってきました。

「あらしのよるに」明日31日初日ですね。
どんな舞台になっているか、楽しみです。

よろしかったらリンクをクリックして読んでみてくださいね。
サイン色紙プレゼント企画もありますよ。

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2007/08/29

「蜘蛛女のキス」記者会見

昨日ミュージカル「蜘蛛女のキス」記者会見に出席して参りました。
マニュエル・プイグの小説を元とし、初めにストレートプレイとして上演。そしてテレンス・マクナリー脚本、ジョン・カンダー&フレッド・エッブの音楽でミュージカルが上演され、93年のトニー賞を受賞している作品です。政治犯のヴァレンティン(浦井健治)とゲイのモリーナ(石井一孝)が二人きりで監房に収監されている。その二人の物語に、モリーナが憧れて語っている映画の登場人物、蜘蛛女(朝海ひかる)が幻想的に絡んでくる舞台です。

日本ではオリジナル演出者のハロルド・プリンス以外が演出するのは初めてだそうです。
演出の荻田浩一さんが「ストレートプレイ版は男性二人の会話劇。ミュージカル版になることでショーアップしたものとなったが、その反面失われたものもある。ストレートプレイ版の要素を今回のミュージカルでは盛り込みたい。ショーナンバーとモリーナ・ヴァレンティンの物語を融合させたい」とおっしゃってましたが、これが、今回の演出の主眼のよう。
荻田ワールドが展開される「蜘蛛女のキス」になりそうですね。

会見では特に話題にならなかったのですが、頂いた資料によると「映像 奥秀太郎」さんのクレジットが。今まで、映像と実体のファンタスティックな融合を見せてきた奥秀太郎さんが映像担当となると、ちょっと想像が膨らみますね。

皆さんのご挨拶のあと、「Kiss of the Spider Woman」の歌を朝海さん、浦井さん、石井さんが歌い継ぎます。本来は蜘蛛女が歌う歌なので、これは今日限りの特別バージョン。ドラマティックな歌唱に期待が持てました。

会見の後、石井さん、朝海さん、浦井さんの座談会の取材もさせていただきました。(朝海さんを取材させていただくのは、今年3度目です)しばしば笑いが沸き起こる明るい雰囲気の中に、この作品に挑もうとするお三方の強い意欲が伝わってくる面白い座談会でした。こちらのご紹介は(引っ張ってスミマセンが)雑誌発売のころ、またご案内しますね。

今秋、楽しみなミュージカルです。

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女優さんが百花繚乱~新派『婦系図』

劇団新派の泉鏡花『婦系図』見てまいりました(27日)。

新派は良い女優さんがいっぱいいらっしゃいますね。まさに、新派の「婦系図」という感じの舞台でした。
可愛いらしくて健気な女心を見せるお蔦の波野久里子さん、独特の色気を見せた河野家の菅子役の石原舞子さん、物語の要である妙子を透明感を持ってみせてくれた瀬戸摩純さんなど、それぞれに見せ場があります。とくに、芸者小芳の紅貴代さんは、名乗れない娘と出会いながら、それを隠し通さねばならない悲しさを見せて印象に残ります。

鏡花の台詞のリズムも淀みなく伝わってきて、それも新派の芸の賜物なのだなあ、とも感心してました。

個人的には、『婦系図』は花組芝居版しか見たことがなかったので、新派で見るのは初めて。花組版は小説の「婦系図」を元に台本を作っているので、「切れるの別れるのってそんなことはね、芸者のときにいうことよ」や「月は照っても心は闇だ」の台詞で有名な「湯島の境内」の場面は出てきません。
新派で上演されている台本は、泉鏡花の原作を元に脚色(久保田万太郎・補綴)されているものです。花組芝居版に馴染んでいるぶん、後半に行くにしたがって「菅子は出てくるけど、(その妹の)道子さんは出てこないの?」とか「主税はお蔦の死に目にあえるの??」とか驚くところもありまして(^^;ゞ。今回は「長大な原作から、お蔦、主税のくだりを中心にした場割で上演」とチラシに書いてあったので、今回だけのアレンジなのか、それとも元々新派版はそうなのか、どうなんでしょーね。(「婦系図」は妙子の系図を調べる、という意味のほかに、河野家の女たちの系図という意味もあるかと思うので、道子さんは出してほしい気がする。でもそうしたら、上演時間3時間では絶対に収まらないですよね(^^;)

27日本公演を拝見した後、新人公演も伺いました。で。お蔦が鴫原桂さん、主税が児玉真二さんで「湯島の境内」の場を上演。形の部分(動きなど)はきちんと芸を継承すべく、かっちりと楷書の演技を見せてくれていた気がします。その反面、情の部分ではいじらしい女心が際立つ可愛いお蔦でした。名台詞「切れるの別れるのって……」を謳いあげすぎていない分、台詞の持つ実の部分が響いてきました。

余談ですが、当日の観劇のお供は日本橋「うさぎや」のどら焼き(*^^*)。泉鏡花先生にちなみまして……といっても、泉鏡花先生が食べてたわけでなく、泉鏡花は自分の向かい干支である「うさぎ」の柄のついているものを愛用されてたので、その故事にならい「うさぎ」やに←ちょっと話が遠すぎですか……(笑)。でも、初「うさぎや」のドラ焼き、美味しかったですよ。

(向かい干支……自分の干支の7つ先の干支のものを持ってると縁起が良いのだそうです。私も泉鏡花を知って、初めて向かい干支の話を知りました)

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2007/08/24

橋本さとしさんのバルジャンに涙する「レ・ミゼラブル」

本日マチネ、観劇して参りました。橋本さとしさんのバルジャン、初見です。
…もう、涙が止まらなかった。(マスカラを塗っていった自分を後悔するくらい…(笑))
人間を感動させるものは、人間なのだと。そんなシンプルで、でも大切なことが胸に刻まれた公演でした。

さとしさんのバルジャンは人物が生きていました。心の奥に深く温かいものを持ちながら、19年の牢獄生活の中で野獣となってしまった彼の、人間であろうとし続ける戦いの過程が、見て取れて。
高音部になると音程がふらつき気味になるところは残念ですが、でも、そんなことはどうでもいいと思ってしまうくらい、ジャンバルジャンの人物像が明確なのですね。
特に冒頭の歌は圧巻で、そこからさとしさんのバルジャンに引き込まれていきました。

個人的にはさとしさんが新感線で出始めたころから見ていて(唐突に、新感線が青山円形劇場で公演してたときに当日券に並んでて、たまたまさとしさんの楽屋入り姿を見かけて「さとしさん、カッコいいなあ」と思ったことまで、思い出してしまった(笑))、新感線退団後は決して順風満帆の道のりではなかったことを思うと、今日のこの姿を拝見すると非常に感慨深いものがありました。「ミス・サイゴン」のエンジニアはある意味、さとしさんが今まで演じてきた役柄の延長線上にあるけど、バルジャンは決してそうではない。でも、真正面からバルジャンを見つめ、さとしさんなりの、さとしさんだからこそできるバルジャン像を作ってくれたことがとても嬉しかったです。

さとしさんのバルジャンの熱を受けて、石川禅さんのジャベールとの対比も非常に鮮やかで、二人の「対決」「自殺」のシーンは非常に緊密なものとなっていました。
1幕の最後の、バルジャンとジャベールがそれぞれ神に祈っている姿がとても印象的で。ジャベールもまた、神の前に正しく生きようとしている一人の人間であることを感じさせられます。だからこそ、よけい悲しいですね…。

今回初見の方の中では、マリウス役の山崎育三郎さん。歌声がとても魅力的な方ですね。
『レ・ミゼラブル』は見るたびに新しい発見がある舞台であり、自分自身の生き方も問いかけられる舞台です。

来月、ニューヨークに行く予定なので、ブロードウェイに帰ってきたレミゼも見てこようと思ってます。

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2007/08/12

日本舞台写真家協会創立20周年記念協会展

「日本舞台写真家協会」の創立20周年記念協会展が、六本木の東京ミッドタウン内「富士フィルムフォトサロン」で行われています(16日まで・無料)。
よく一緒にお仕事させていただいている写真家の宮川舞子さんが所属してらっしゃってご案内を送っていただき、見てきました。
20年間の舞台、コンサート、オペラなどが一望にできて、おまけに記念のパンフレット(展覧会に展示されている全作品が載ってます)もタダでいただけて、とてもお得な感じです(^_^)。
こうやって写真で拝見すると、舞台って本当に潔いものだなと思いますね…。
上演期間の、数日~せいぜい数ヶ月しか存在しない、幻のようなものだな、と。
その一瞬を切り取ってくれるのが、それぞれの写真家さんたちの目で。
舞台は観客の目がなければ成立しないけれど、これは写真家さんたちがどう舞台をとらえているかということを見るものなのですね。
デジタルな記録ではない、人と人が対峙している様が20年分を一時に見られるのはなかなか刺激的な経験でした。

宮川さんはTAPMAN ×PIANOMANの熊谷和則さん、稲本響さん、奥秀太郎さんのコラボの写真。3者3様のコラボレーションしている感じが伝わる写真です。

展示作品の中では、「セツアンの善人」松たか子さんの写真を見て、キラキラとして魅力的だったのを思い出しました。

スタジオライフの「メッシュ」で岩崎大さんと石飛幸治さんの舞台写真も展示されてました。遠景で写るメッシュの父親(石飛)とメッシュ(岩崎)の表情に二人の人間関係が鮮やかに甦ってきました。その写真を撮られた、木山晃子さんともお話させていただいたのですが、「作品の作り手が女性だから、女性の目線で写真を撮ってるのはとてもよいですよね~」という話をして、意気投合?!してきました。

翻って考えると、自分はちゃんと舞台を切り取り、見つめ返せるほどの「目」を持っているだろうかと……、改めて反省し、大きな刺激を与えていただいた一晩でありました。

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2007/08/04

劇団四季の「ウィキッド」

1日に見て参りました。
『WICKED』大好きな作品です。

ニューヨークでは2回見てます。最初は公演が始まって間もない2004年2月。オリジナル・キャストのイディーナ・メンゼルとクリスティン・チェノウィスの二人のすごさにノックアウトされ、最後は一人で号泣している怪しい日本人になりました(いや、周りで泣いてる人全然いなかったんですもの(^^;ゞ)。2回目は昨年夏に行ったとき。エデン・エスピノザ(この人、『ブルックリン』のオリジナル主演の人だったんですね、後から知りました)が、私が見にいったときは喉の調子が悪くてちょっと残念な感じだったけれど、その分、作品の持つパワーを実感させられた気がします。

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ということで、劇団四季の公演に期待して開幕以来1ヵ月半たった電通四季劇場[海]に向かいました。
劇場があるカレッタ汐留はウィキッドのイルミネーション(右の写真)をやっていて、ビル内もイメージカラーのグリーン色がたくさんあって、観劇前から気分が高まります。こういうのって、芝居見物気分にはとても良いですよね。

見た目がグリーンに生まれたために(自分のせいではないことで)いわれない差別を受ける魔女、エルファバが強く生きていくパワーを、歌の迫力に載せて表現するのが一番の魅力の作品だと思います。
差別という問題を深いところでも考えさせられながら、それをきちんとエンターテイメントなものに昇華しているところが、とてもいい。見ていて、自分も「強く生きたい」と思わされるのです。

四季版はブロードウェイで見たのとはまた違った感動がありました。それは、エルファバ(濱田めぐみ)とグリンダ(沼尾みゆき)の二人の悪い魔女、良い魔女の関係性が明確に見えてきたことです。私の英語力が足りないせいもあるんですけど、ブロードウェイで見たときは魔女二人がもっと独立した存在に見えました。それぞれ対照的な生き方をしてしまった二人というか。

でも、今回の舞台では、二人が深く影響し合う存在だったということ、しかし道は別れていってしまうというどうしようもない悲しさや切なさ、を強く感じました。
これは同じ劇団でこの作品を上演することの利点でもあったなと思います。
(そういえば、一つの劇団で『ウィキッド』を上演するのは、日本が初めてですよね?)

も一つ、エルファバとグリンダが恋をするフィエロの存在が際立っていたこと。
海外で舞台を見ると、例えば『オペラ座の怪人』でも、その…「このラウルじゃ、クリスティーヌはファントム選ぶだろうよ」という見た目の方がやられることがままありまして(^^;ゞ、前2回とも見た感じではフィエロがあまりカッコよくなく(そりゃ、初めはそんなに思慮深い人でない設定ですが)、も一つ際立った印象がなかったのです。

でも、今回のフィエロの李涛さんはカッコよかった!
特に初めのほうのダンスシーンはとてもキレがあってよかったですね。
エルファバ、グリンダ、フィエロの三人のトライアングルがきっちりと出ていたおかげで、作品が表している世界がより大きくなった気がします。

ウェイン・シレントの振付はダイナミックで、エメラルドシティなど電飾を多用した装置、一人一人まで違うデザインの手の込んだ衣装……など、エンタテイメントな面でも、とても見ごたえがありました。

やっぱり特に印象に残るのは、1幕の最後かな。濱田エルファバの熱唱と迫力に、幕が閉じた後、客席のどよめきがしばらくやみませんでした。そして、2幕後半のグリンダとエルファバの二人のシーンで涙、涙…。

うーん、見どころがいっぱいあって、一度だけでは見足りない作品ですよね。ぜひ、また見に行こうと思います。

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2007/08/01

Studio Life『孤児のミューズたち』

両国シアターXにスタジオライフの『孤児のミューズたち』を見に行ってきました。ダブルキャストのうち、abriチーム。もう一チームはこれから見ますが、またそのとき書けたら…と思います(注記・8/8 このエントリの最後にborneチームについて付け加えました)。(公演は8月5日まで)
ということで雑感……の割には長い(汗)。

海外の優秀戯曲を取り上げるというThe Other Lifeシリーズ。今回は、映画化もされている『LILIES』に続いて、マルク・ブシャール戯曲を取り上げています。母親が男性と出奔し、父親が自爆的な戦死を遂げたあとに残された孤児たち。女性3人、男性一人のきょうだいたちの物語です。孤児…というタイトルなので、子供たちが主役なのかと思いきや、長女35歳~末っ子27歳までの大人たちの話なのですね。

普通の家庭でなく、いびつな形になってしまった家族たちの物語。長女カトリーヌ(坂本岳大)と知恵遅れの末っ子イイザベル(林勇輔)が住む家に、久々に長男のリュック(岩崎大)が帰ってきたところから舞台は始まります。リュックが死んだ、という電話をもらって、しばらく家に寄り付かなかった次女マルティーヌ(石飛幸治)が帰ってきます。しかし、リュックが死んだ、というのはイザベルの作り話。
母親はイザベルが小さいときに男性と出奔してしまったのですが、イザベルの事を慮って、「母親は死んだ」ということにしていました。しかし、イザベルは「母親から『帰ってくる』」という電話を受けた、というのです……。

それぞれの思いや憤り、母親に対する思いが噴出し…ある大団円を迎えます。

(書いていたら長くなってしまった(^^;ゞ。折りたたみます)

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