子供のためのシェイクスピア・カンパニー『夏の夜の夢』
今回はグローブ座での公演。「子供のためのシェイクスピアカンパニーが帰ってきたなぁ~」という感じがしますね。
これだけの人数が出てくる芝居を9人という人数でやるということが、夏の夜の魔法のような芝居です。
「子供のための」とはいえ、浮かれた雰囲気にならなかったのは、4人の恋人達、特にヘレナの造形のせいでしょうか。伊沢磨紀さんのヘレナはちょっと『レ・ミゼラブル』のエポニーヌを連想させるような(←ヘレナもエポニーヌも、自分の恋心を持ちながら、恋敵にあたる人と好きな人が会う手助けをするという共通点がありますよね……と今回気づいた)、恋する心の切なさがストレートに伝わってきました。
佐藤誓さんは相変わらず、芝居が的確だなあ。役名がない、黒コートの状態でいるときに、出演主が使う様々な小道具をふっと出してくるのですが、それがまるでドラえもんの4次元ポケットのようで(^^;ゞ。なんかマジックを体現しているというか、芝居に不思議な幻想的な雰囲気を醸し出してました。
アマゾンの女王ヒポリタとティターニアは山崎清介さんが二役で演じました。ティターニアはとってもキャンプで、その迫力は男性が演じるものならではかな(^_^)。山崎清介さんはペーター・ストルマーレ演出の『夏の夜の夢』ではオーベロン・シーシュース役で出演してました。二役の兼ね方とか、4人の恋人達のあり方とか、ストルマーレ演出の影響も感じさせるのがなかなか興味深いです。(加納幸和さんが尾上松緑さん主演で演出したときも同じようなことを感じたのですが)そうやって、芝居が互いに影響しあい、変化を遂げている様子が見られるのは、観客としては楽しいことです。
黒いフロックコートにクラップという手法は常の通り。夏休みに入ったせいか、夜の部でも子供が多く、休憩時間にそここにクラップを真似してる子がいるのがほほえましい。
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コメント
今回の芝居の作りだと、パック一人がラストの台詞を言うのではなく皆で言うのが合ってるような気がしますよね。
東京は終わりましたが、この後、全国各地で公演があるので、機会があったら老若男女見てほしい作品です。
投稿: kaoru(おおはら) | 2007/08/03 09:50
原作ではラスト、パックの長台詞で終わりますが、そこを全員で言ってしまうというところに島肌が立ちました。一夜の夢物語を紡ぐ職業・・
投稿: froufrou | 2007/08/01 22:39