« NODA MAP番外公演「THE BEE」 | トップページ | 花組芝居のヌーベルヴァーグ(新しい波)~花組ヌーベル『恐怖時代』 »

2007/07/05

東京スウィカ『東風コチ夕立土用波』

東京スウィカ『東風コチ夕立土用波』

演劇produce東京スウィカの『東風コチ夕立土用波』を拝見しました。
以前、Studio Lifeの荒木健太朗さんにお話を伺ったときに、(確か『Daisy pulls it off』の公演中)、「(その前の公演『銀のキス』の大役を終えて)荒木さんも変わりましたよね~」と私が言ったら、「(それの更に前に)東京スウィカで初めて客演をして、そこから自分は変わったんだと思う。外から見て、倉田(淳)さんがすごい演出家だということも改めて分かったし」という話をされていたのです。その話が印象に残ってまして。その後、荒木さんはロミオ役をされたりして劇団でご活躍なさっていて、再び東京スウィカに客演するというので、見てみたいなあと思ったのです。

赤坂レッドシアターは補助席が出るくらい客席満員。

海辺に近いところに住む家族の話。女性の作・演出らしく(比佐廉さん←終演後の挨拶に出てきたお姿は、とてもおきれいな方でした)細やかで丁寧に、人の心をすくっていきます。

芝居をダイナミックにイキイキとさせていたのは、二人の子役の存在です。少女役の子のてらいのない演技と、中学生役の、その年齢らしい感情の揺れ動きがよく見えて、芝居を盛り上げてました。

主演の吉田羊さんは凛とした佇まいがとても素敵。家族の話と書きましたが、血がつながったきょうだいたちのほかに、その人たちの配偶者がそこに新しい波を送っている様子も描いてるんですね(これは、タイトルの「土用波」にも掛けてるのか?)。弟の奥さん役のもりちえさんは、家族に新しい波を送りつつ溶け込んでいる、というスタンスが明確でした。

で、荒木さんはというと、一人だけ家族の一員ではなく、一家がやってるカフェのバイトの男の子の役。日頃、非日常と虚構の世界を演じてることが多いのですが、こういういわゆる「普通の男の子」像を見せてもらえたのは新鮮でした。カメラが好きで一家の写真を撮ってる…という設定なのですが、カメラ=彼らの世界を見通す視線なわけで、そのあたりを芝居の中にもっと打ち出してもよかったかもしれません。ロミオ役の後にこういう役をやるという振り幅はよいなと思いますし、今回客演されたことが、また次の糧になっていることを期待します。

|

« NODA MAP番外公演「THE BEE」 | トップページ | 花組芝居のヌーベルヴァーグ(新しい波)~花組ヌーベル『恐怖時代』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34077/15657598

この記事へのトラックバック一覧です: 東京スウィカ『東風コチ夕立土用波』:

« NODA MAP番外公演「THE BEE」 | トップページ | 花組芝居のヌーベルヴァーグ(新しい波)~花組ヌーベル『恐怖時代』 »