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2007/05/23

ウィーン版「エリザベート」コンサートバージョン

梅田芸術劇場公演のときご一緒した方に誘っていただき、新宿コマ劇場での「エリザベート」ウィーン版を見てきました(19日ソワレ)。

コンサートバージョンということでしたが、立ったまま歌うわけではなく、小道具や装置を簡略化した状態で芝居しています。逆にシンプルになった分、物語が浮き彫りになってストレートな感動がありました。
(特に冒頭の、トートの初登場シーンで、エリザベートが横切る演出はなかなか印象的で良いと思いましたね)

マヤ・ハクフォートさん、やっと見られました! うーん、すごい。私が見た日本人以外の女優さんで「これはすごい」と思った4人目の人となりました。(ちなみに他の3人とは、ロンドンで見た「サンセット・ブルバード」のパティ・ルポンと、ブロードウェイで見た「ウィキッド」のイディーナ・メンゼル、「アイーダ」のヘザー・ヘッドリー)

見た目は迫力あって、子供の格好してても全然子供には見えないんですが(笑)、それはもう殆ど森光子さんの少女役の域に達しているというか、力技でねじふせられるような納得感がありました。
「私だけに」を聞いたら、鳥のように自由でありたい、本当に自分自身でありたい、という強い意志が感じられて、聞いてて思わず涙がにじんでしまいました。子供のことを拒否したり、奇矯な人物であったりするマイナス面も有体に出していて、そのへんの力強さはなかなか日本の女優さんにはないですよね。

そして、マテ・カマラスのトート。梅芸版からもさらに表現を変えて、役者として挑戦し続ける姿勢がとても素敵だなと思います。特に甘く誘い込むような歌声が際立っていて、ロックな迫力との対比が素晴らしい。2回見たら、マテさんが好きになってる自分に気がついた……(笑)。舞台見てると結構ウィットに富んだ、茶目っ気のある人みたいですね。11月に来日コンサートがあるみたいなので、そちらもぜひ行きたい気がします。

今回は14列目のセンターという字幕も見やすいお席で見させていただいたので、字幕もしっかりチェックしたのですが、シシィが綱渡りから落っこちてトートと会ったシーンで「私はあなたが誰か知ってる、トート(死)なのね」と初めからわかってることにビックリしました。ルドルフが死んだ後に、「死なせて」というシシィに対して、トートが日本版では「まだ俺は愛してはいない」というところも、「お前なんかいらない」といっていて(@_@)。このあたりも擬人化した死神と、エリザベートとの恋物語ではないところを感じさせますね。

ともあれ、ウィーンキャストを全員日本で呼んでの公演が見られたことは、とても貴重な経験でしたし、「ナマ」でなければ、映像ではわからない芝居の面白さ、というプリミティブなところも再確認させてもらいました。

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