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2007/04/16

ウィーン版「エリザベート」

直島→大阪から帰って来ました~。
14日の夜にウィーン版「エリザベート」を見て参りました。

とても刺激的な作品でした。
オペラの演出を手がける鬼才クプファーらしい、かなり意表をついた演出です。

冒頭の甦る死者たちの後ろに、朽ち果てた、おそらくはプラター公園のものであろう観覧車(映画「第三の男」で有名)があるのを見てぞっとしました。これは、昔の物語ではなく、現在までにつながっている話なのだ…ということを端的に表現していました。
(フランツ・ヨーゼフがエリザベートに求婚する場面も、観覧車の上という設定になっているのですね)


そして、トートダンサーたちが、いくつかの場面でつけている片腕の羽根。初めは「きれいにできてるな」と思って見てただけなのですが、「最後のダンス」の場面になって、「あっ」と思ったことが。東宝版や宝塚版とは違い、トートダンサーは「最後のダンス」の場面では踊らず静止しているのですが、その片翼の羽根はオーストリア・ハプスブルク家のシンボル「双頭の鷲」の羽根の形とそっくりに見えました。つまり、ハプスブルクのシンボルそのものが、ハプスブルクを滅ぼそうとしているのだ……というイメージなのではと。

最近は電光掲示板式に装置を表現する舞台が多いですが、今から10年以上前の舞台ということを考えると、映像の使い方・表現方法は(電光掲示板式ではないにしろ)最先端をいってたものだろうなあと思います。
映像と現実の組み合わせ方というか。
結婚式の場面で、宮殿で歌ってる人たちの上に、見学している現代のひとたちの絵が重なって見えたり。

現代と、滅び行くハプスブルクと、そして強い意志を持った女性シシィと、死そのものであるトートと、すべてが鮮烈に自己主張して絡み合ってるような舞台でした。

「私は美貌で生きていくわ」とか、とりなしをたのむルドルフに「私はもう、夫には頭を下げることは絶対にしないのよ」と厳しく拒絶するのだとか、おそらく日本人には受け入れがたいところもあって、そのへんは小池修一郎さんは日本人に理解しやすい、受け入れやすいように作品をうまくアレンジしていたのだな……というところも、改めて気がつきました。

私が見たときは、エリザベート役がマヤ・ハクフォートさん休演でセカンドの人だったこともあってか、マテさんのトートが主役に見えました。マヤさんで見られなかったのはちょっと残念。

演出の意図しているものをすべて掴みきってない自分がちょっと悔しくもある。もう1回見たかったのですが、さすがにもう大阪には行けないです(・_・)。とにかくマヤさんが見たいので、コンサートバージョンの東京のチケットを取ることを決意しました。

マテさんは、メイクが古田新太さんのようで、見た目そのものはものすごくカッコいいというわけではないと思う(す、すみません…)のですが、見ているうちにどんどんカッコよく見えていくのも、舞台の古田新太さんと同じだなあ~と思います。役者として、非常に魅力がある方ですね。セクシーなロックスターという趣のトートでした。

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コメント

くろせさん、こんにちは。コメントありがとうございます!
マヤさんのシシィ、見たかったですねぇ…。
トート=古田新太さん似説にご賛同いただき、ありがとうございます(笑)。はっ…ということは、古田さんがトートをやるのもアリなんでしょうか? キャラ的には極悪でロックなトートが見られそうで、見てみたい気もします。(妄想ですけど)

投稿: おおはら | 2007/04/24 00:44

マヤさんよかったですよ♪
私もトートが古田さんに見えてしかたありませんでした。

投稿: くろせ | 2007/04/23 07:25

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