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2006/11/18

小編成ならではの楽しさ(^^)…劇団四季『壁抜け男』

フレンチ・ミュージカルというと、そういえばミシェル・ルグランの『シェルブールの雨傘』くらいしか見たことがないかも……? その、ルグラン作曲のミュージカルが『壁抜け男』。タイトル通り、壁を抜けられる超能力?を突然身につけてしまった男の人の話です。

自由劇場の比較的小さい空間を生かした装置で、たとえばドアが倒れるとベッドになったり、といろんな工夫が随所にこらしてあるのが楽しい。楽団も3人編成で、上手下手側の見える位置にいるのが、楽しさを演出しているよう。

そういう中で繰り広げられている舞台はシンプルなストーリーだけど、「壁を抜けるって、どういう意味…?」と考えてみると、いろいろな解釈ができるんですよね。人間が生きていく、日常の生活にはいろいろな「壁」があるわけで……。「恋をすると壁を抜ける能力がなくなる」って、うーん、上手いこと言うなあ。でも、壁にはまるほどの恋もしたい人間心理をうまく突いてるかも。
「壁」を抜けたことを単純にハッピーエンドにしないのが、いかにもフランスな感覚です。

主人公は郵便局に勤める公務員のデュティユル。石丸幹二さんが演じてます。伸びやかな歌声は変わらず魅力的。イキイキと楽しそうに演じてるのが印象に残ります。自分で「怪盗ガルーガルー!」なんて名前をつけちゃってるところも、なんだか可愛らしい。

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ラストシーンを見て、なんとなくカフカの『変身』を思い出してしまったのですが、ちょっと『変身』のようなシュールさのある設定ですよね。
マルセル・エイメの原作は(読んでるわけじゃないですが)ある意味『変身』に通じるようなちょっと怖い、人間社会を風刺してるような作品だったのかなあ……と思います。それを、うまく変換して、小粋な不思議な味わいのある作品に仕立てたのが面白いところなんでしょうね。

写真はフランスのマルセル・エイメ広場にある「壁抜け男」の像。見事に壁の中、というか、壁抜け中というか……こういうのを作る感覚って好き(^^)。
自由劇場の公演は明日まで。

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コメント

>キャサさん
うわ~~、ありがとうございます! よく私の誕生日にお気づきでしたね(@_@)。
私こそ、キャサさんのパワフルさを見習いたいです(^^)。
この1年も元気に頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします。

投稿: おおはら | 2006/11/22 00:34

お誕生日おめでとうございまぁ~す!
相変わらず精力的に観劇され、細部までチェックされ・・・
素晴らしいww
そのパワフルさ、表彰ものです。

いつまでもこのままずっーと素敵な女性でいて下さい!!

Happy Birthday!

投稿: キャサ | 2006/11/21 05:53

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