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2006/11/03

扉座「ご長寿ねばねばランド」

『アトムへの伝言』『ユタカの月』としみじみと心に沁みる佳作が続いている扉座。『ユタカの月』を見たときに、有馬自由さんや岡森諦さんが20歳くらいの子供がいる年代の役をやっていて、「こういう役をやる年になったのねぇ……」と個人的には感慨深かった(?)のだが、今回はなんと80代の老人の役(@_@)。
というより、出てくる人は全員老人なのが『ご長寿ねばねばランド』。

老人ばかりの「ナンパ島」と呼ばれているリゾート地に、幼馴染の3人(この人たちも80代の設定…中原三千代・伴美奈子・松田かほり)がやってくる。
3人はそこで、人生の冒険を再び企ててみるが……。

(以下、結末部分に触れてます)
現実のリゾート地(まあ、老人ばっかりのリゾート、という点ではもちろんフィクションが入ってますが)と思っていたところ、最後に彼女たちは実際は病院に寝たきりで入院している、それも幼馴染だけれども仲良くもない人たちと分かる。ねばねばランドとは、ピーターパンがいるネバーランドの意で、おじいさんのピーターパン(りょうぞう)が彼女たちをこの場に連れてきたらしい。(それは命の最後に見せてもらった、冒険の幻のようでもあり…)

杉山良一さんが演じる、宇宙の研究を続ける博士の「命が終わったらすべてなくなると思ってはいけない。宇宙はこれからもずっと続いていくのだから」という言葉が胸に響きます。

最後に中原三千代さん演じるおばあさんが有馬自由さん演じる老人と、茗荷の花を歌った俳句が、実は昔の恋の歌であったことを話す会話がとても印象的です。80歳を過ぎても、恋をするトキメキ、心の揺らめきを持てる、中原さんのおばあちゃんの可愛らしくてとてもよかった。
振り返って、自分がどう生きるべきか……そんなことも考えさせられるような、心温まる作品でした。

パンフによると、横内謙介さんのおばあさまに想を得て書いた作品だそうで、この俳句も実際におばあさまが書いたものだそうです。

しかし、岡森諦さん、有馬自由さん、六角精児さんの年寄りトライアングルは強力だなあ(笑)。

話が飛びますが、2年くらい前の朝日新聞の投書欄で、(当時、イ・ビョンホン主演の『美しき日々』のNHK放送があったころ)、「イ・ビョンホンが人柄も含めて、とても素晴らしい人で、恋をしている気持ちで毎日DVDを見ています」というようなのがあって、最後に年齢をみたら「84歳」となっていてすごく驚いたことがありました(@_@)。イ・ビョンホン相手であれ、80過ぎて「恋をしている気持ち」になれたら、それは素晴らしいことだなと思ったのですが、そんな投書のことを思い出したりしてました。

余談。ロビーでお見かけする横内さんは、最近ますます二枚目度が増してませんか??(^^;ゞ

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