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2006/02/22

家族の物語…『レインマン』&『屋根の上のヴァイオリン弾き』

たまたまですが、家族が重要なモチーフとなる作品2本を見てまいりました。やはり人が生きていく上で「家族」の問題はとても大きいものなのだなあ…と改めて思う次第。

『レインマン』はダスティン・ホフマンとトム・クルーズの映画を元として、鈴木勝秀さん脚本・演出。出演者を四人に絞っての公演です。
映画らしいエンタテイメントな場面だったカジノで大勝ちとかのシーンはあっさりカット、でも心が通った象徴である二人のダンスのシーンはあって、スズカツさんらしい技が光ります。
弟の役の仕事は最近のものらしく、ネットトレーダーに。まあ、ネットトレーディングしてる人が一日に1回くらいしか値幅をチェックできない状態で旅行するのはリアリティはないですが(^^;(普通なら、ポジション決済してから出かけるでしょう)、ある内面の乾きの象徴としては合っている仕事かなとも思います。
何より、兄・レイモンド役の橋爪功さんが素晴らしかった! 自閉症で表情が出せない中で、その心の内にある震えを如実に感じさせてくれました。そして、ずっと父と絶縁状態にあった弟(椎名桔平)が、兄と出会い触れ合うことで、父の思いを理解し再び向かい合うことができる……その心の過程を椎名さんは丁寧に掬い上げて見せてくれた。死して後も、連綿たる命の、そして家族のつながりを感じさせてくれる舞台だったと思います。

余談ですが、スズカツさんの舞台の選曲っていつも良い感じですね。『ママが私に言ったこと』のときとか、今回もすごく良かった。スズカツさんセレクションのコンピレーションアルバムとか出たら買いたい気がする。

『屋根の上のヴァイオリン弾き』市村正親さんにテヴィエです。とってもキャンプだったヘロデ王から見てる私とすると、テヴィエってビックリしちゃうんですが、(森繁さんのイメージからなんか70歳くらいの役のように思ってた(^^;ゞ)よく考えると長女が20歳の子の親だから、せいぜい50前くらいで、市村さんがやってもおかしくない年齢の役なんですよね。

神様の前で一生懸命生きてる様子がとても愛らしいテヴィエでした。愛する娘たちは自分が望んでいくのと違うほうになってしまうけれど、それでも心から愛する気持ちは変わらない……、そんな父親の思いがありました。

なんか昔の印象だと、あんまりダンスシーンがない舞台という印象がありましたが、そうでもなかったですね。
いつも見終わると、なぜか「仕立て屋のモーテル♪」の歌を口ずさみたくなっちゃうんですが(^^;、何故でしょうねー。

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コメント

私は森繁さんの舞台を見ているわけではないんですけど、民放でゴールデンタイムで舞台中継があって(今では考えられないことですよね)、それで見た記憶があります。西田敏行さんのは見てますよ。

実は公演前に稽古場に伺う機会があったんですが、使い込まれた道具とか大八車とかを間近に見て、上演してきた年月の長さが感じられて、圧倒されました。

舞台を拝見してみて、その歴史がある中で、キャストを一新し、舞台装置も変えて(舞台上に大きな円が形作られていて、その形に添って人々が踊ったりする←アナテフカ村に生きる人々の連帯を表してる感じがする)、新しい生命を注ぎ込もうとする勇気にも感動しています。

市村さんのテヴィエはキュートさがあるけれど、一本芯が通ったものを感じさせてくれて魅力的でした。

投稿: おおはら | 2006/02/25 12:26

私は1978年と1980年の「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観ていますので,いろいろな意味で森繁さんのイメージが強く焼き付いています。そのため近年,ほかの方が演じられた舞台にいきそびれています。でも思い切ってみて観るとまた別の感想を持てるかもしれませんね。

投稿: HS | 2006/02/22 21:44

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