12人の優しい日本人(パルコ劇場)
チケットが取れたことを神(←チケットの神様?)に感謝しつつ観劇。
91年の再演の舞台を見たのが東京サンシャインボーイズを初めて。たくさん張られた伏線がストーリーの中でうねるようにきっちりと収束していく快感がすごくて、戯曲の力に引っ張られるように、シアタートップスでたしか一番前で体育座りしながら見たと思うのだが、その体勢の苦しさをまったく感じさせない舞台だった(それ以後、サンシャインボーイズの舞台は必ず行くようにしてたっけ)。何よりそのときビックリしたのは「…小劇場でこんなにフツーのおじさん、おばさんを演じられる人たちがいるのかっっ」ということで(笑)。よく考えるとそのときの出演者の方々はそんなにお年じゃなかったはず(20代後半か30代前半くらい?)。
今回はオールスターなキャスティングだけれど、戯曲設定は再演当時のまま(ギャグネタは「朝青龍と琴欧州」とかに変わってますが)だと思う。ところどころ「あ、このとき西村雅彦さんはすげー高圧的だったなあ」とか「宮地雅子さんは…」とか思い出しちゃうところはあったんだけれど、それは当て書きではない今回では仕方ないことですよね。
ともかく今回もストーリーのうねりの中に気持ちよく身を委ねることができました。
筒井道隆さんの朴訥な味わいとか、小日向文世さんの斜に構えた態度とか、「話し合いましょう」の生瀬勝久さんのラストの表情とか、いろいろ印象に残ることはありますが、一番すごいのは12人全員の人間心理の動きが手に取るように見えるダイナミックさと思います。ベスト・オブ・群像劇ですね。
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