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2005/03/01

シルク・ド・ソレイユ『KA』

『KA』はシルク・ド・ソレイユのラスベガスでの4本目の作品、新作になります。
『オー』(水)の次は『KA』(火)か?!(笑)と思われたのですが、「KA」とは「古代エジプトで信じられてきた、人間の心に宿るさまざまな魂の総称」 とのことです。

実際、劇場に入って、ショーを見て思ったのですが、「ある意味、ステージを作ってる人の究極の夢の実現」かなーと思いましたね。
エントランスからトイレからスナックの売店から、会場の案内している人まで意匠をこらして作品世界にそぐったものになっていて。劇場も、作品に合わせてメタリックな渋いいぶしゴールドで統一され、見るからにすごーい仕掛けがしてあって。
一つの作品に合わせて劇場もすべて作っちゃうなんて、めったにないことです。
「徹底的にやりたいと思うことを、お金全部かけてやっちゃいましたー!」ってな感じ(笑)。
でも、これだけお金掛けてもそれが商業的にもエンターテイメントとしても成功してるところがすごいですよね。

シルクのほかのショーとちょっと違うのは割と明確なストーリーがあること。アジアのどこかの国が悪者に反乱を起こされて、王子と王女が離れ離れになって流浪の旅に出て。艱難辛苦の末、見事王位を取り戻す。という分かりやすい内容です。
そのわりと単純なストーリーをこれでもかっっ!というくらいの大仕掛けな装置と大技で見せてくれます。

とにかく装置がすごいのです。
奈落が深く切ってあって、可動式のステージが2枚あるのですが(それも2枚が上下に交差したり、いろんな使い方ができる)、下から砂浜になったせりあがってきた、と思ったら、それが斜めになって大量の砂を奈落に落とし(!)、その舞台が今度はほぼ垂直になり、さらにはぐるぐる回っちゃうという。
もう本当にビックリします。そして、その垂直のステージを人間がなぜかよじ登ってしまうという「世界びっくり人間大集合」みたいなことなってます。

おそらくこのステージの趣旨としては、「ものすごいステージ、そして、それにも負けない、人間業のすごさを見せる」ということなんでしょうが、今の段階では、ステージの仕掛けのすごさのほうが印象に残っちゃってる気もしますね。
(そのへんもあって「オー」のほうが私は好きかな)

また、音響面でも椅子の背もたれにもスピーカーがあって、そこからも音が聞こえてくるようになってます。(でも演奏してるのはステージ側なわけだし、後ろからも音が聞こえてくるのはちょっと不自然な気もしました)

ステージで印象に残るのは、最後の方のくるくる回る巨大滑車を駆け巡る人! よくハムスターがくるくる回る滑車の中を走り続けてますが、それの超巨大版、と言葉で説明するとどんな状態のものかさっぱり分かりませんが(^^;、ちょっとハラハラさせつつも、すごい大技を見せてくれて、これが一番の大喝采シーンでした。

私がいない間に日本のテレビでもやっていたそうですが、日本人のバトントワリングのチャンピオンの人も出演しています。笛をバトンに見立ててバトン技を披露しています。(でも、大掛かりなものばかりが続いているので、一人で演じるバトンは、いかに美技であっても、控え目な出し物に見えてしまうのは否定できません……)

ところで、王女役をやってる人は、肩の線から言ってどうしても小柄な男性に見えたんですけど、違いますかね? 前述の垂直の壁を登るシーンとか、女性がやるには危険度が高そうな気もしますし…。どなたか分かる方がいたら教えて下さい(^^)。
その人、笑顔とかしぐさが愛らしくて、なんか「植本潤ちゃん似?!」と思ってしまったんですけど(笑)。

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コメント

シルクの新作是非見に行きたいです。
東京ディズニーリゾートの近くにステージ作るなんてすごいですね!!
KAには日本人女性(知り合いですが・・・)も出演してますし、しかも準主役!!
絶対見たいです。
きっとすごく興奮するんでしょうね~

投稿: apple☆ | 2005/06/07 18:58

こんにちは、私も年末にKAを見てきました。舞台の説明とかとてもうまく書いていらっしゃいますね。私はあまりの興奮のあまり何が起こったのかうまく文章にすることができなかったです。私も最後の観覧車のようなパフォーマンスに涙が出てきて心臓はドキドキするしあまり落ち着いて見れなかったのが実感ですが本当にあのステージを考えて実現しているシルクから目が離せません!!東京ディズニーリゾートでのステージも楽しみですね。

投稿: akit | 2005/04/24 16:08

BGYさん、こちらこそトラックバックありがとうございます。

>本物の双子の姉妹

ええー(@_@)、女性だったんですか。背中が見えてる衣装だったので、「この背中の線は絶対男性」と友達とも言ってたんですけど(笑)。教えていただいて、ありがとうございます。

すぐには行けないですけど、また1年とか何年とかしたら見に行きたいなあ…。

投稿: おおはら | 2005/03/03 11:54

kaoruさん、TBありがとうございます!
「ステージを作ってる人の究極の夢」ってトコロ、すごく共感しました。
飲み物は高かったんで躊躇しましたが、
シアターの細か~いところまでハンパなかったですよね。
中にいるスタッフ一人ひとりの、
「やるぞ!」って心底楽しんでる感じが伝わって、ジーンときました。

ちなみに主人公の王女と王子は、本物の双子の姉妹ですよ。
(パンフレットで確認しました。)
みんな身体能力がすごいですよね。

投稿: BGY | 2005/03/02 01:59

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