「よく頑張った、オレ(橋本さとし)」in『ミス・サイゴン』
こういうふうに言う帝国劇場主役も珍しいですよね(笑)。さとしさんらしいです。
やっとこさ駆け込みで『ミス・サイゴン』を見てまいりました。ロンドン初演のジョナサン・ブライス版も見ているワタシです(そのときは楊淑美さんもキャストで出てました)。今日はさとしさん、坂元健児さん、笹本玲奈さん等の最終公演日で、さとしさんのこんな挨拶がありました。
まさに「よく頑張った、オレ」という感じだったんでしょうね。ちょっと私もうるっと来てしまいました。
『マダム・バタフライ』を元としたこの作品。今回はクリスがすごくイヤな男に見えたんですが、何故でしょうか? ベトナム戦争に従事した米兵であるなら、いかにベトナムで愛した女性がいたとしても、人間が生きていく上ではベトナムの過去を忘れていかなければいけないんでしょうね。でも作品の内容を考えると、「そうやって忘れてしまっていいの??」ということを思わせるのも大事なことなんだと思うし、イヤな男に見えることがこの作品本来の形なのかな…と変なことを考えていました。
笹本玲奈ちゃんのキムからは女性として一生懸命な生き方が伝わってきて、よかったですね。初演のロンドン版では強い女性であるゆえに憎まれ役に見えたエレンでしたが、ANZAさんのエレンはクリスに対する愛の強さが伝わってきて、ラストのタム(キムの息子)を抱きしめるに至る気持ちの流れがよくわかった。キムとエレンの二人の女性の対照が際立っていた、今回の『ミス・サイゴン』だったように思います。
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