野田秀樹演出『赤鬼』
13日に見てきました。意外にも?「赤鬼」初観劇。
外人=赤鬼に見える、集団と異邦人のディスコミュニケーションの話かなあ、なんて漠然と思ってたんですが、そんな私の浅い予感なんて吹き飛ばしてくれるような美しい詩のような舞台でした。
出演者4人でめまぐるしくたくさんの役柄を切り替えて演じていますが、その切り替えが見事で、単純にそのパワーに圧倒されていたのかもしれません。
母親がまとった絶望を、海のむこうに行くことで変えようと思う「あの女」(小西真奈美)。舞台の最後はやはり絶望なのかもしれないけれど、決して悲しい気持ちにならないのは何故なんでしょうか。
ラスト近く、ずっといい加減なホラ吹き男だったようなミズカネ(大倉孝二)が、あの女への愛をぽろっと語る(でもそれをすぐに「やりたいだけだ」と隠す)のがなんだか切なくて、胸を突かれました。
小西真奈美ちゃんは本当に瑞々しい。野田さんは野田さんです(笑)。
余談ですが、劇中で「赤鬼」とコミュニケーションを始めて「ここ」は理解してもらえるけど、「むこう」は分からない……というの、犬を飼い始めて「こっち来て」は分かるんだけど「あっち行って」はなかなか理解してもらえなかったのを思い出しました(^^;。「あっち」は抽象表現だから犬には難しいんだなあ…とそのとき初めて知った。でもいつしか犬も「あっち」を理解するようになるんですよね、これが。
| 固定リンク


コメント