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2004/10/27

グローブ座『CABARET』

昨日(26日)東京公演が千秋楽を迎えてしまいましたが、グローブ座の『CABARET』(キャバレー)を何回か見て参りました。
私がかつて見てるのは映画と、20年くらい前(なんですってね!)の順みつきさんがサリーを演じた舞台。

今回はイギリス人女性の演出によるもので、端正な舞台でした。明るい前半(テーマカラーはピンク?)と軍靴が近づく後半(こっちは黒?)とをクッキリ分けてて、ナチの描き方はやはり日本人にはないものかなあ…と思いますね。

『キャバレー』の原作は『私はカメラだ』という本で、イギリス人作家クリフォードが異邦人として当時のベルリンを(自分の目をカメラとして)見ている…というものだそうです。
今回のクリフォードを演じている岡本健一さんは同じ東京グローブ座で上演された『夜叉が池』では学円を演じてました。学円もある意味「見る者」ですよね。岡本さんの物語る視線が「見る者」という役柄に合ってるのかなあ……と改めて思いました。
あんまり猥雑さとか退廃感はない舞台でありましたが、異邦人クリフの目に映るベルリンがこうだと思えば、そういう描き方もありかなと思います。

初めのほうのイギリスの詩をサリーに聞かせる場面は、本当に一目惚れならぬ「一聞き惚れ」してしまうのが分かるような素敵な声でしたね。ナイーブさが役の雰囲気に合ってたと思います。

サリーは真矢みきさん。当時のベルリンにして緑のマニキュアをつけてしまうような「ぶっとんでる」ノーティな女性を、前半はコミカルな表現の形で見せてくれました。サリーが根底に持っている前向きな生命力を強く感じました。この舞台のような暗い時代にあってそんな考え方をするのはおばかさんなのかもしれないけれど、でも彼女の存在が大きい救いになってるのだな……と今回の『キャバレー』を見て初めて気が付いた。
「人生はキャバレーのようなもの、いつか上手くいくはず」という考え方は(個人的に)ちょっと見習いたいなと思いました(^^;。

最初に錦織一清さんのMCを見たとき、「…ちょっと『夏の夜の夢』の上杉祥三さんのパックみたい?」という連想を(場所も同じグローブ座だし)したんですが、最後にパンフを買ったら「MCはパックのような部分もある」というインタビューが載っててちょっと驚きました(笑)。白塗りのメイクも妖しいというよりはピエロのような、後半は特に内面の哀しさが覗くような感じに思えました。

殆ど若い女性だけのバンドさんもピンクのスリップドレス(後半は黒)で雰囲気を盛り上げてましたね。

この後10月30日~11月3日までZEPP OSAKA公演があります。

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コメント

ちょっと間違えました。「戦禍に巻き込まれる」が正しいです。(あの土地に起こることは、「戦火」でもあるわけですが・・うーん、うまく説明できないです・・)

>女言葉
そうでしたか!想像すると、なんだかぞくぞくします(^^)

投稿: froufrou | 2004/12/03 19:43

大阪キャバレー周りから帰って参りました(笑)。錦織さんのMCで一番好きなところは「どうでもいいの~」と女言葉で歌うところですね(なんか今でも口ずさんでしまう)。女装して踊るところの可愛さとか、錦織さんの個性を生かしたMCになっていたと思います。

投稿: おおはら | 2004/11/01 23:03

上杉パックな錦織くん、なんだか目に浮かぶようです(^^)
MCって、自身もおそらくは戦火に巻き込まれていく運命にあるのですよね。上杉さんのパックって、人間を翻弄しつつ自分もへろへろになってるとこがなんか好きなんですが、そんなとこも似ているような気がします・・

投稿: froufrou | 2004/10/29 20:06

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