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2004/08/20

「お気に召すまま」(彩の国さいたま芸術劇場)

17日に見てきました。
いや~、良かったですね。出演者全員が男性で演じるという趣向で、前半は「3時間半はちと長い?」と思ってたのですが、最後のほうは引き込まれて見てしまいました。
成宮寛貴君は「浪人街」で見てますが、正直あまり印象には残ってませんでした。でも、今回のロザリンドは恋をする少女をとても生き生きと演じてました。(前半より、後半の男装してからのがより可愛かったかな) シェイクスピアの時代は少年が女性役を演じていたのですが、こんな感じだったのかなと思わせられた。そして、このロザリンドという女性役がいかに魅力的に見えたとしても、次回別の役を演じる成宮君は当然全然違うものであるわけだし、こういうふうに演じられる時期というのも非常に限られているでしょうから、本当に「夏の夜の夢」のような幻を見ているような感覚になりました。本当に今、この劇場でしか見られない、存在しない「ロザリンド」……、その非現実感によって、改めて芝居の持つ祝祭性というものを実感させられました。

特に心動かされたのが、後半4人の若者たちの場面。目の前の男装しているロザリンドに気づかないオーランド(小栗旬)と、男装のロザリンド(ギャニミードと名乗っている)、そして、ギャニミードに恋してしまったフィービー(山下禎啓)とフィービーに恋するシルヴィアス(大石継太)。若くて美しいオーランドとロザリンドのカップルと対照的に田舎者でちょっとこっけいに戯画的に描かれているフィービーとシルヴィアスが、心底持っている恋情の深さに何だか心を打たれて、ちょっと泣けました。
フィービーの山下さんは初めの、シルヴィアスの恋心を無視する高慢なところと、続いて、ギャニミードに恋をしてしまうところ、そして最後にギャニミードが女性と知ってシルヴィアスの恋を受け入れるところと、3つの部分がきっちりと演じられてましたね。(特に最後の部分は短い時間でシルヴィアスを受け入れるようになるのだけれど、そこまでの心の変化が違和感なく受け入れられた)
美しくないフィービーとシルヴィアスの恋心が切ないからこそ、美しいロザリンドとオーランドの恋心も際立って感じられる。今回の敢闘賞はフィービーとシルヴィアスの二人だろうと思います。

シーリアの月川勇気君がクールで不思議な存在感だったのも印象に残ります。

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コメント

>たいむらいとさん
早速おいで下さりありがとうございます(^^)。山下さん、良かったですよね~。女形さんとしての技術と心情がうまく合致してたのが、特に良かったんじゃないかなと思ってます。
こちらでもどうぞよろしく。

投稿: おおはら | 2004/08/22 00:53

こんにちは~。
ブログを始められたとのことでお邪魔してみましたら
ちょうど「お気に召すまま」のご感想でした(^^)
あのお芝居の中でフィービーとシルヴィアスのカップルが大切な存在で、
それを山下さんも大石さんも非常に的確に演じてらっしゃると感じたので
とっても嬉しかったです。

私も楽天日記のURL入れてみました。
よろしくお願いします(^^)

投稿: たいむらいと | 2004/08/21 20:12

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